この大学、有意に増えている!
また日大ネタです(苦笑)日大の志願者激減を受けて逆に志願者が増加した大学はないか…理系大学だと千葉工大が該当(参考)しますが、文系だといったいどこなんだろう? いろいろ探してみたところ、共通テスト利用入試に関して言えば、専大と成城大がどうも特需というか恩恵というか、そういったものを受けているようです。類似学部別の志願者数を昨年との比較でみると、このような関係にあります。なお、複数の入試種類がある学部は、いずれも全種類を合算した人数を表記しています。【法学部系】日大法学部 2,222人 ⇒ 1,325人 △897人(40.4%)専大法学部 1,394人 ⇒ 1,897人 +503人(36.1%)成城大法学部 919人 ⇒ 2,175人 +1,256人(136.7%)【文学部系】日大文理学部 5,450人 ⇒ 4,358人 △1,092人(20.0%)※専大文学部 1,832人 ⇒ 2,628人 +796人(43.4%)成城大文芸学部 1,527人 ⇒ 1,812人 +285人(18.7%)【経済・経営学部系】日大経済学部 3,079人 ⇒ 1,631人 △1,448人(47.0%)日大商学部 1,949人 ⇒ 1,215人 △734人(37.7%)専大経済学部 2,420人 ⇒ 2,535人 +115人(4.8%)専大経営学部 1,283人 ⇒ 2,363人 +1,080人(84.2%)専大商学部 2,178人 ⇒ 1,987人 △191人(8.8%)成城大経済学部 1,938人 ⇒ 1,851人 △87人(4.5%) ※文系学科のみの人数法学部系は成城大、文・経済・経営学部系は専大が、それぞれ日大のシェアを奪っている形ですね。この状況が継続するかどうかはわかりませんが、今後厳しい少子化が続く中、不祥事続きで弱体化している日大を潰すことで生き残りを図ろうと画策する大学が出ないとも限りません。日大の文系学部が所在する都心から南西にかけてのエリアは、ここで取り上げた専大や成城大の他にも、國学院大や駒大などいわゆるMARCH以下の偏差値ランク帯に位置づけられている文系大学がいくつもある訳ですよ。成績上位の受験生は明大、青学大、法大に合格⇒進学しますから、そこに届かない学力層の受験生を奪い合っている構図でしょうか。結構熾烈な競争だと思います。そのような状況で日大が敗れ去れば、一般入試で行く大学ではなく「附属・準附属高校からエスカレーター式に進学する大学」として、世間に認識されることになるのかもしれません。専修大学(学部個別入試) (2024年版大学入試シリーズ) [ 教学社編集部 ]