そんなに定員が減ってるの!?
昨日に引き続き、妻のノートネタ。高校受験当時のノートということもあり、ページの間には、1989年度の信達地方の高校(ただし、川俣高校を除く)の募集定員が掲載されていました。つい先日、2015年度の募集定員が発表になりましたが、これと見比べると、人数のあまりの変化ぶりに驚かされます。以下、具体的に紹介すると、(公立)福島 470人 ⇒ 320人(32%減)※橘 470人 ⇒ 320人(32%減)※福島商 423人 ⇒ 240人(43%減)※福島明成 320人 ⇒ 240人(33%減)福島工 336人 ⇒ 280人(17%減)福島西 376人 ⇒ 280人(26%減)※福島北 517人 ⇒ 200人(61%減)福島東 423人 ⇒ 280人(34%減)※福島南 282人 ⇒ 200人(29%減)梁川 235人 ⇒ 80人(66%減)保原 470人 ⇒ 240人(49%減)合計 4,322人 ⇒ 2,680人(38%減)(私立)学法福島 558人 ⇒ 240人(57%減)※福島成蹊 376人 ⇒ 320人(15%減)※桜の聖母 288人 ⇒ 150人(48%減)※福島東稜 376人 ⇒ 260人(31%減)※聖光学院 323人 ⇒ 230人(29%減)合計 1,921人 ⇒ 1,200人(38%減)公立・私立計 6,243人 ⇒ 3,880人(38%減)※…1989年当時は男女別学だった学校。なお、桜の聖母(女子高)以外は現在男女共学。一口に少子化とは言いますが、わずか26年間で38%も定員が減っている現実を目の当たりにすると、さすがに驚かされます。全体的な傾向として、公立では福島北(福島市飯坂町に所在)、梁川、保原といった福島市中心部に比べて少子化の進行が著しい地域に所在する学校での減少が目立ち、私立では進学実績づくりに力を入れている福島成蹊やスポーツで実績を挙げている聖光学院で定員があまり減っていない一方で、学法福島や桜の聖母のように「昔も今も、良くも悪くも変わらない」学校が定員を大きく減らすなど、学校法人の姿勢が色濃く影響しているように思われます。また、今回は学校全体の定員のみを紹介したため一覧表からは読み取りづらいのですが、大学進学率の向上と軌を一にして、定員全体に占める普通科の比率も、だいぶ上がっています。一例として保原と聖光学院の状況を紹介すると、(保原)普通科 329人 ⇒ 200人(39%減)商業科 141人 ⇒ 40人(72%減)合計 470人 ⇒ 240人(49%減)(聖光学院)普通科 47人 ⇒ 102人(117%増)工業系学科 276人 ⇒ 128人(54%減)合計 323人 ⇒ 230人(38%減)いずれも実業系学科に比べて普通科の定員の減少率が低くなって(聖光学院に至っては増加している!)いますね。このままの流れでいくと、実業系学科の将来は非常に厳しい予感があります。特に商業科は福島商や保原での定員減少に加え福島西でも1989年141人⇒2015年0人(1995年に募集停止)となっており、商業科そのものの全国的な変容の趨勢(参考)も鑑みると、今後存廃が問われる可能性すらありそうです。【楽天ブックスならいつでも送料無料】福島県公立高校受験志望校合格判定テスト実力判断(平成27年春)