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カテゴリ:映画
アメリカのアカデミー賞に先立って8日に発表された第47回日本アカデミー賞、その授賞式完全版をCS日テレで視聴。例によって3時間半超の長丁場だが。
司会は、いつもの日テレアナウンサー、羽鳥慎一に、昨年「ケイコ目を澄ませて」で主演女優賞(厳密には最優秀)を受賞した岸井ゆきのだ。岸井、高下駄みたいなヒールを履いて登場するが、それでも小さい。今回の授賞式は、この岸井の存在が色々と興味深かった。 まずはレッドカーペットってことで技術部門の人たちが一通り舞台に登壇し、次にプレゼンターたち。更に、俳優部門の候補者(厳密には優秀賞受賞者)が登壇、そのプレゼンターという順。技術部門は、映像も映されることなく淡々と進むので、そう退屈はしないのだけど、まあ味気ないといえば味気ない。プレゼンターは昨年の受賞者で、みな一様に“優秀賞受賞おめでとうございます。では、最優秀賞を発表します”のパターンだ。あまり、自己主張する人はおらず、さっさと終わらせるように釘を刺されている感じ。 技術部門、ほぼ、昨日観た「ゴジラ-1.0」だ。脚本賞を受賞した監督の山崎貴、ここでもオスカー同様にゴジラのフィギュアを抱えて登場する。音楽賞は「ブルー・ジャイアント」で上原ひろみが受賞した。ジャズ漫画のアニメ化らしいけど、ちょっと面白そう。 新人俳優賞で、「怪物」に出ていた10代の二人が実に堂々たるスピーチで驚かされた。この新人俳優賞の時のみ、昨年の西島秀同様に、プレゼンターの妻夫木聡が気合の入ったスピーチをする。役者部門は、例によって優秀賞受賞者が一人一人コメントを求められる。 その前に特別賞関係、東京現像所、解散したと聞いたが、まさに。しかし、功績を称えてということで受賞。ここらはちゃんとしてるね。会長功労賞には小林旭も。物故者を見ていて、ちょっと驚いたけど、プロデューサーの榎望が昨年亡くなっていた。既知の人ながら仲がいいわけではなかったけれど、まだ60代になったばかりだったのだな。 で、役者部門なんだけど、最初は緊張していた感じの岸井ゆきの、次第に映画の場面の撮影の様子を具体的にツッコむ感じで、そこらは現場の人ならではで、この人は役者以上に、いつか監督なりスタッフ側で活躍することになる予兆が。 主演男優賞は役所広司、監督賞はヴィム・ヴェンダースが獲り“ゴジラの牙を一本抜き”、安藤サクラがあの程度の役柄で、「ゴジラ-1.0」で助演女優賞受賞(他にいなかったのだろう)、更に主演女優賞も受賞して、また一本自らゴジラの牙を抜いたものの、作品賞は、やっぱり、「ゴジラ」。以前、「シン・ゴジラ」もかなり獲っていたよね。プロデューサーは東宝OBに賞を捧げていたけど、宜なるかな。吉永小百合様も出席していたのだけどねえ。後、「ゴジラ」の浜辺美波は、ちょっとステファニー・スンに似てる感じがした。 まあ、この数年、この授賞式を見てきたけど、今年に関していうと、これはこれでまあいいのかなと思えてきた。どうせなら、何か歌踊りのパフォーマンスが欲しいけど、それがやれないのも日本らしいっちゃらしいのかな。何より、"本場”アカデミー賞の授賞式の様子(一部だけど)が、かなりゲンナリ来るものだったからね。今回も粛々と終わった印象だが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年03月18日 00時26分22秒
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