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カテゴリ:映画
ハリウッド版「ゴジラ」は、ギャレス・エドワーズ監督の1作目が良かったので見続けているけどれ、東宝の平成ゴジラシリーズというのは一本も観ていない。いや、唯一が「シン・ゴジラ」、あれはまあまあで、世間的にはかなり評価が高かった。で、「ゴジラ-1.0」だけど、山崎貴という監督、「オールウェイズ」シリーズは悪くなかったけど、あの百田とかの原作を何作か映画化しているので、そういう人物なのだろうと思って、今回も敬遠していた。
でも、「-1.0」が日本のみならずアメリカのアカデミー賞の特殊効果賞も受賞したということもあって、ちょっと観たくなった。吉岡秀隆も出ているしね。公開は昨年で、受賞記念の凱旋上映ってことらしいが新都心シネマQで上映されていたので遅ればせで観に行った。結構、客も入っていたな。 「-1.0」は、戦後で破壊された日本、東京が、更にゴジラによって破壊されてマイナスになるというニュアンスだそう。瓦礫になった東京のセットに、能登地震の被害がダブる。さすがに今は、こういったセットがリアリティ持って作られている。ゴジラは説明なく、突如、大戸島に現れて、容赦無く日本の兵隊を蹴散らす。感情移入は出来ない怪物ゴジラとしての描き方だ。もう、かつての昭和ゴジラのような描き方には戻れないのだろう。 特攻で生き残り、更に、大戸島で仲間を見殺しにした負い目を背負う神木隆之介。実は軍部の重要人物である吉岡共々、弱そうな主人公が主役なところはいい。浮浪児みたいに登場する浜辺美波は、朝ドラで神木と夫婦役、でも、撮影はこちらの方が先だったそうだ。もう一人の元朝ドラヒロイン、安藤サクラが近所のおばちゃんなのは、ある種ぴったりな感じ。 ゴジラが突如東京に上陸して、逃げ惑う人々の描写はこれまでもさんざあったけど、今回は踏んずぶし容赦無く破壊する。その中にカメオ?橋爪功がいたと思う。今回のゴジラ、なぜか傷を負ってもすぐに再生する。そして、必殺技が背鰭が突出していって波動砲のように繰り出される放射能火炎。まるで原爆のような破壊力で、なかなかメリハリのある怪物描写が見られる。オスカー受賞はここら故かな。 そのゴジラも、吉岡ら立案の作戦、そして、神木の特攻で倒される。その瞬間、何で一向は敬礼するのかな?結局、日本政府も米軍も頼りにならず、民間が結束してゴジラを倒すと。ここら、百田を映画化した人とは思えぬ設定だな。特攻の生き残りの神木も生還、生にこだわるという姿勢を描いているのは悪くない。 大傑作かどうかはともかく、ハリウッド版を経て以降の新時代のゴジラ描写として印象には残った。この調子ではこれからもゴジラ続くのかなって、もうゴジラコングの新作が公開されるそうな。昭和の怪獣プロレスの伝統はハリウッド、レジャンダリーに受け継がれていく? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年03月18日 00時25分41秒
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