リサイクル技術の開発(1)
環境が破壊されたらこのような美しい唐櫃の四季も消えていくのだろうか。我が家から望む借景の四季をお見せする。我が家の庭の桜が咲く前に山桜が咲いた。(満開の桜はブログ6/24の写真をご覧ください) 環境問題が課題となった洞爺湖サミットも終わり、益々環境破壊が重要視されるようになって、リサイクルの問題が取りざたされているが、産業界では既にリサイクルによって環境破壊防止とコストダウンを計っている。その事例を等価変換創造学会平成H12年1月例会で発表(2000.1.22)したので再録します。 [リサイクル技術の開発](1) 〈希土類元素リサイクルの事例研究〉 1.21世紀はゴミ、廃棄物で地球は埋め尽くされる? 「文明が進んでいるかどうかは排出されるゴミの量の多さで判る」と聞いたことがある。確かに20世紀の文明の進歩は凄かった。日進月歩と言うが、パソコン、携帯電話を例にとれば昨日買ったものはもう旧型。1年と経たない間に買い替えて、「古いのは引き取りませんから捨てて下さい」と言われた。まだまだ使えるのに即ち『粗ゴミ』。10年前に28,000円で買った15型のテレビが故障して修理に持って行ったら、 「修理代が1万円+部品代が掛かります」と言う。しかも部品があるかどうか判らないから日にちが掛かるとのことで、「新しいのに買い替えたらどうですか?」と言われ、テレビの展示場へ見にいったら14型なら修理代にほぼ同じ18,000円で出ている。 安くなったものだ。 同じ買うならと21型のステレオタイプを26,000円で買った。 持っていたテレビは廃棄代2,000円で処分してくれるそうだが、 今のところ粗ゴミに出して無料で処分できるので持って帰ったが、ちょっとの故障を修理すれば奇麗に映るのに勿体ない話である。 このように毎日々々粗ゴミ、家庭ゴミが山のようにゴミ収集場に持ち込まれ、『夢の島』が満杯になり、焼却場ではダイオキシン騒動を引き起こす。昨日より今日、今日より明日とより快的な生活を求めて住居、電化製品、自動車を買い替え、着ない衣服はタンスにぎっしり、食事は旨いものが食いたいと贅沢三昧。家庭ゴミの10%が食べ残しであることが調査されている。この文化生活?を支えるために工場からは多量の産業廃棄物が排出されている。目に見えないゴミは水洗屎尿と台所、風呂場排水が、自動車、船舶、火力発電、ゴミ焼却場からは2酸化炭素(炭酸ガス)が排出され環境を悪化させる。 このように地球をゴミで埋め尽くそうとしているのは、地球上に生存する60億人の内のほんの僅かの10億人に満たない先進国の人達である。人の性としてあとの50億の人達が先進国の生活を追い求めるのは必至のことであるから、20世紀の進歩を考えると21世紀にはどうなるか、前回発表の『エネルギー問題』('99.4)でも提言したが、先進国の人達は真剣に考えて、今から行動しなければならないだろう。