カテゴリ:メディア論
・iTunesは音楽の価値をLISMOの4分の1でしか評価してない?
http://slashdot.jp/mobile/08/07/30/110245.shtml ・LISMOは本当にiTunesより4倍音楽の価値を見出しているか?(境先生) http://d.hatena.ne.jp/masays/20080731 アーティストにとっても、音楽業界にとっても、 実際のところ、1曲の値段(=限界収益)がいくらか、 というのはそれほど重要ではないのだろうな、と思う。 彼らが気にするのは、 あくまで、 どちらが総売り上げが大きいか、というだけのはなしで。 音楽をはじめとするソフトウエア産業は、 (とくに物理メディアを介さない場合) 限界費用は限りなく小さいのだから。 LISMOが4倍マージンを払っていても、iTunesが4倍以上に売れるなら、 そちらのほうが音楽業界にとってはうれしいだろう。 一方で、購入者にとってみれば、 安いほうが間違いなくうれしい。 1/4の値段なら、 同じ金額で4倍の曲数を購入できるからだ。 そうやって考えると、 音楽が、他サービスと比べたときの、価格弾力性自体 が問題になるのだと思う。 この理解の上で、 日本では、金額が1/4になったからといって、おそらく、 購入数は4倍にはならないはずなので、 だとしたらKDDIの言い分が正しいのだろうな、とも思う。 ただ、KDDIの発言を聞いた賢い消費者は、 携帯のダウンロードストアではなくて、 iTMSで音楽を買うようにしよう、と思ってしまうかもしれない。 だとしたら発言自体はヤブヘビだったと思う。 もちろん、 LISMOとiTMS両方使ってるユーザーなんて そもそもいないから関係ないのかもしれないけど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008.08.04 08:27:21
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