冬の腎臓
今朝は雪景色でした。寒いですね。冷えます。東洋医学の五行配当表では腎臓は、冬に配置されます。泌尿生殖器系などに影響が出やすい時期でもあります。そして、この季節多くの患者さんの傾向に診られる現象が、腎臓の冷え。特に女性に多いですね。この傾向を体に持っている人で、その傾向が強く出ている人は特に不妊や流産を繰り返しやすい体に中には無数の細かい毛細血管がありますがもっとも集中しているのが、腎臓。細かい網目のようになっている毛細血管を凝縮させることで血液をろ過し、尿を作り出しているからです冬は血管が寒さで緊張し収縮しやすいので腎臓のろ過機能は力を発揮しやすいのです。ただ、血液も濃くなりやすくなる。身体は冷えると血液が濃くなります寒くて動きたくない…なんてことになると血液はより濃くなり毒素をためやすくなります。そこに食べ過ぎやストレスなどの負荷がかかると身体は何とかその状態から逃れようと身体調整機能を働かせます。それが、風邪をひくという手段。季節の配当は、冬から冬土用にかわりました。土用とは、季節と季節の間に配置する調整期間。今ならば、冬と春の間になる、冬土用です。土用は、脾臓が担当する免疫調整期間。脾臓はリンパ球を生み出したり免疫機能に大きく関わりがあります。上記のような毒素が溜まれば免疫調整を行い不要な毒素は発熱や鼻水、下痢、風邪で掃除してしまおう!となるわけですね。それでも排除しきれない毒素や目一杯溜め込んでしまった毒素を排除するためにインフルエンザやノロウィルスをわざわざ呼び込んで守ろうとまでします。冷え性の方も多いですが冷えは、元来、人間の防衛機能の一つでもあります。赤ちゃんの手足がすぐに冷えてしまうのでもわかるように生まれ持ってきた機能でもあります。ただ、これが行き過ぎると、過剰な冷えや痛みや多くの症状の引き金になってしまいます。いつも身体を温めていることは大切ですね。それと体温を上げること。心がけていきましょう。