「できゆくタワーの足もとで 昭和30年代のくらし」展に行ってきたぞな
今日は、東京方面、暖かくなってきました。 来週には桜が咲くようですねえ。ということで、都立小金井公園の中にあります、江戸東京たてもの園までやってきました。 ここは、愛知県の明治村のように、昔の建築物を移築している野外博物館です。「えどまる」という宮崎駿さんがデザインしたマスコットキャラまである、博物館というよりテーマパークのような場所でした。 実はこのたてもの園、宮崎監督の「千と千尋の神隠し」のモデルとなった銭湯、釜爺の部屋、市電といったものがあることでも有名ですね。 ここには、前川國男さんの自邸も移築保存されています。建築関係の見学者が多いとみえ、ボランティアの方に道を尋ねると、「建築関係の人?」と聞かれたほどでした。現在、一部修理中ですが、中には入ることが出来ます。 入ってみますと、思っていたよりも、ちょっと狭い感じです。 100平米規制というものが当時はあったとのこと。しかも戦中の1942年の完成ですから、モノが段々と不足してくる時期ですね。 空襲で前川事務所が焼けた後は、この前川さんの自邸が事務所になったとの事ですが、ここに弟子の人たちが詰めていたと想像すると、ずいぶん窮屈だったろうな、と思います。(そのころの作品だと紀伊国屋書店(木造)などでしょうか!?) このたてもの園には、他にも江戸時代から戦後にかけての様々な建物が保存されています。しかも、ボランティアの方が多い!みなさん話好きですし、聞けばいろいろ話してくれます。 各建物にも、いままでの見学者から出たFAQがまとめてあるのもいいですね。擦り切れているのが残念ですが、かなり細かい質問まで丁寧に答えてあります。 ちょうど、三井邸のしだれ桜が咲き始めていました。 きっと来週あたりは、お花見の客でごった返すでしょうねえ。 前川邸の横にある小出邸の縁側で、ちょっと一眠りです。 さて、今回の企画展「できゆくタワーの足もとで 昭和30年代のくらし」です。この展示では一昔前の生活道具が展示されています。Always 3丁目の夕日のような世界、でしょうか(未見ですけど)。可もなく不可もなく、こんな感じだったのね、という当時の風景と生活用具が展示されています。 きっと、いまの生活だって50年経ったら「こんな時代」といって展示されてしまうのでしょうねえ・・・。