GEISAI#10に行ってきたぞな
あいにくの雨模様でしたが、村上隆さん主催のアートのお祭り「GEISAI」の10回目に行ってきました。前回に来た時には、ちょっと内容に比べて入場料が高いなあ、と思ってしまったため、今回は遅めに会場入りすることに。16時以降ですと入場料は1,500円から700円に値下がりするのです。16時になるのを待って入口に行きますと、「どうぞ入ってください」となりました。無料です。だいぶ得をしましたが、却って損をしました。 といいますのは、今回「GEISAI」は、早めに来て回った方が面白かったですね。というのも、今回の金賞などの作家さんは、どの方も「やり手」でした。特に金賞の「奈良エナミ」さんの絵は、光が特殊に滲んで見える、昔あったような窓ガラスから見たように、色が溶けだしたような色遣いで、そこに描写されているのは二人の人が取っ組み合っている風景です。 窓ガラス越しに見るような画像が、ひいては目を背けたくなるような昔の風景、思い出したくない過去の記憶を連想させるところは、「やり手」だと思いました。 他の作品も見どころが多く、前に着来た時より「これは何だろう」と思わせる作品が多かったように思います。 ただ、全般的にオタク的な欲望(ロリータやブルマなど)をさらけ出したような作品も多く、主催の村上隆さんや、カイカイキキの「Mr.」さんにつながる系譜を意識しているのでしょうが、新鮮みが薄れてきたように思います。オタク、ヘンタイから軸をずらしていかなければ、こういった作品は難しいのではないか、と思います。 もっと早く来て、「賞」が着く前に、自分で評価をしてみたかったですね。それで、仲間内で評価シートをつくって、誰が受賞するか賭ける、とか。1,500円をケチって、損をしました。 他にもメガネアイドルで有名な時東ぁみさんのライブ、ハルカリの二人がGEISAIで買ったアートについで喋るラジオ番組の公開録音、吉本の芸人さんのステージ、会場内にはレイザーラモンHGさんが何かの企画なのでしょう、回っておりました。アートに関心がなくても、他の目的で来て新しいアートの楽しみを発見できるような試みをしているようです。 ところで、このGEISAIですが、今回を持って終了となるようです。残念です。これだったら、また行くのになあ・・・・。