お粗末な外務省動画
先に、外務省作成の竹島と尖閣の動画を載せたが、再度、書く。あまりにもお粗末。民間会社だったら、完全に「ダメ出し!」当然、各国から(あえて2国ではなく、各国)批判が出る。外務省の尖閣動画に対し、台湾・外交部が「地域の安定に無益」1)外務省が言うのは、1895年、1905年日本に編入した、と。 これでは「古来日本固有の領土」ということが全然伝わらない。 当時の日本帝国が軍事力を背景に奪ったものだと思われても仕方ないし、 現にそのように言われている。 これだけを繰り返していても、理解を得られるどころか、 日本帝国と第2次大戦、そして戦後処理に不満を持つ人には、その不満を煽りたてるだけ。2)それ以前に遡って根拠を示すべき。 日本では戦後教育では領土に関して、殆ど教えていない。 ネットで調べることはできるが、何が信頼できる話なのか分からない。 自虐に満ちたメディアの記事を読めば、いよいよ怪しくなる。 そして相手2国は中立的な教育などない。 ドクト・ヌン・ウリッタンと幼児の頃から唱歌のように歌って育った世代、 鬼畜小日本(鬼畜米英のように)を連日TVで見てきた世代がほとんどだ。 これら偏った教育を受け、偏った情報しかない人に過去を教えるつもりで動画を作るべき。3)国際裁判所で争っても、勝てるというなら、勝てる根拠を出せばいい。 (もっともいざ裁判と言う時に、隠し玉として温存する戦略もあるかも知れないが) そこでは何をもって古来から固有の領土と言えるかが焦点になるはず。 政府が編入したとか、戦後の講和条約で決めたとかだけ主張しても、 ではその内容が妥当なのかと再度審議する時には、どうなるの。少なくとも竹島については、高校生が作った動画にもあるし、ネットで少し調べれば竹島は獨島であるなどと言えるはずが無いし、于山島、于山国が竹島だなどとありえないことをあえて言っているだけの話。oyajiもネットで調べたことをここで書いている。カテゴリー「最果ての国境」を参照。無理してこじつけているのだから、もっと昔の話も持ち出すべきだろう。尖閣の話は少々ややこしい。京大井上清教授の「尖閣」列島--釣魚諸島の史的解明 井上 清 Kiyoshi INOUEここで、まず尖閣はChinaのものという前提で話を進めているから、以前はChinaの報道官がこれを持ちだして話をしていたこともある。しかし、良く読めば内容的におかしいことは自明。勿論、漢字と記録媒体を古くから持っていた国には古い記録が多くあるが、問題はその内容。大昔、尖閣周辺の海にいた人間は、大陸の人間か、琉球島の人間かだ。最近はChinaもあまりこの論文の話をしなくなり、単にChina固有の領土だとしか言わなくなった。日本の外務省も同じような良い方をしていては能がない。過去の文献から真っ向勝負すべきではないか。誰がこの島を大昔利用していたか、誰がChina人に紹介・案内していたかだ。外務省のお役人にはもう少し、人へどう説明すれば分かってもらえるのかの技術を学んで欲しいものだ。oyajiとしてはこのネタはもう過去のことで、いまさらなんだが、外務省が作った動画を見て、あまりに失望した。