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テーマ:映画館で観た映画(8350)
カテゴリ:邦画(か行・さ行)
監督・脚本 : 原田眞人 原作 : 横山秀夫 脚本 : 加藤正人 、 成島出 出演 : 堤真一 、 堺雅人 、 尾野真千子 、 高嶋政宏 、 山崎努 公式サイトはこちら。 <Story> 1985年8月12日、群馬県御巣鷹山にJAL123便が墜落、死者520人の大惨事が起こった。 前橋にある北関東新聞社では、白河社長(山崎努)の鶴の一声により、一匹狼の遊軍記者・悠木和雅(堤真一)が全権デスクに任命される。 そして未曽有の大事故を報道する紙面作り―闘いの日々が幕を開けた。 さっそく悠木は県警キャップの佐山(堺雅人)らを事故現場へ向かわせる。 そんな時、販売部の同僚で無二の親友・安西(高嶋政宏)がクモ膜下出血で倒れたとの知らせが届く…。 クライマーズ・ハイ - goo 映画 <感想> 水曜は仕事が休みの日、そして貴重なレディースデーなんですが、 お守り(特に下の子)があるので、 なかなか映画に行けなくなっちゃってるんですよね。 本当はもうちょっと違うのが観たいんですが、今日は予定してなかった映画に行けることになりましたので、急きょこれに。 日航機墜落事故は本当に印象に残っていて、 当時も暑い夏だったことを思い出します。 あれから四半世紀近くが経つんですね。 この映画の中のセットや小道具なんかも、そこはかとなく1985年を思い出させます。 エレベーターや建物の感じ、黒電話、無線。 あとこの頃って職場での喫煙が当たり前の時代でしたね。 煙がもうもう^^; 当時ポケベルってありましたっけ? もう少し後じゃなかった? マスコミでは使ってたんでしょうね。。 この頃って「自動車電話」が出始めのころだったんじゃないでしょうか。 今となってはもう、考古学の発掘品みたいな存在になってますけどね。 携帯とPCがほぼ普及している現在からすると隔世の感があります。こんな苦労をして新聞記事を書いていたんだなって。 日航ジャンボ機墜落事故の様子というよりは、 それを取材する側の、地元の地方新聞社に起こる葛藤を描くのがテーマです。 当時の雰囲気や、ご時世的なことも盛り込みながら、 そこに突然飛び込んできた緊迫感をうまく描いていると思います。 地方紙と全国紙との熾烈なスクープ合戦、当時はアイテムによっても左右されることがよくわかります。 新旧世代の確執を縦糸、 地方紙ならではのプライドとコンプレックスを横糸にして、 そこに現れる記者のプライド魂が中和剤。 その雰囲気は十分伝わってきました。 悠木のモットーともなっている、「チェック、ダブルチェック」。 生い立ちや社長との暗い関係から脱却しようとして、今一歩でできなかったことは、 彼の仕事に対しての臨み方とどこかリンクしているように感じる。 ただ、彼の仕事に対してのプライドの高さはすごい。自分に誇りを持つ、恥ずかしくない仕事をするという意識です。 堺雅人のベテランならではの駆け引き、 そしてまっしぐらな尾野真千子が見せる、男社会での女性の苦悩。 北日本新聞社の社員たちのそれぞれの理由、言い訳。男同士の足の引っ張り合いの陰湿さも、それなりにリアルなものを感じさせます。
ですが・・・。 ここまで緊迫感を出しているのに、 どうしてあのラストなの? あれは完全に要らないと思います。 安西の忘れ形見さんと登山するところまではよしとして、それ以降は・・・。 流れが切られてますね。 あと、よく考えてみると、結論って出てなかったんじゃない?? 佐山と話した悠木の行く末は? 安西は? せっかくの俳優陣の熱演が(涙) 霞んでしまってます。 原作を読んだ方によると、結論はそんなにハッキリとは出てなかったらしく、原作に忠実と言えば忠実ですが・・・。 でも観ている人によく分からないのはどうなのかしら。
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