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テーマ:映画館で観た映画(8182)
カテゴリ:洋画(さ行)
原題: THE BOY IN THE STRIPED PYJAMAS 監督 : マーク・ハーマン 出演 : エイサ・バターフィールド 、 ジャック・スキャンロン 、 デヴィッド・シューリス 、 ヴェラ・ファーミガ 、 アンバー・ビーティ 、 リチャード・ジョンソン 、 シーラ・ハンコック 鑑賞劇場 : 恵比寿ガーデンシネマ 公式サイトはこちら。 <Story> 第二次大戦下のドイツ。 ナチス将校の父の昇進に伴いベルリンを離れ、人里離れた大きな屋敷へ越してきた8歳のブルーノは、寝室の窓から遠くに見える“農場”で働く人々が昼間でも縞模様のパジャマを着ていることを不思議に思っていた。 裏庭へ出ることさえ禁じられ、遊び相手もなく退屈しきっていたが、ある日こっそり抜け出すと“農場”にたどり着く。 フェンスの向こうにはパジャマ姿の同い年の少年シュムエルがいた。 ![]() 縞模様のパジャマの少年 - goo 映画 <感想> ずっと気にはなっていたんですけどなかなか足を運べなくて。 仕事帰りに行ってきました。 夜に映画に行く時は、いつも朝から準備していきます。 朝食昼食夕食まで作ってね。 こういう忙しさってたぶん、hyoutanさんくらいしかわかってもらえないだろうなあ・・・ って思うのよね(笑 やるべきことがある、その制約の中でどうやって時間を作り出すのか。 いつもそれは考えています。 さてこの映画です。 単館公開でずっと満席が続いていたのですが、電話してみたら今日は空きそうだということでちょっと安心しました。 事前情報として友人から聞いていたのは、 「重たい」 「二度と見たくない」 この2つだけです。 ですが、哀しいかな、この2つともが的中してしまいました。
ナチスものですので軽い訳はないのですが、いかんせん、子どもの無邪気さと結果の残酷さが落差があり過ぎます。 子どもって無垢です。 無垢な心を持っている反面、残酷なことも平気でする。 ブルーノが自分を守ろうとした結果、シュムエルにとっては残酷なことになる場面もありました。 それでも無垢なあまり、人を信じてしまうのもまた子どもであり。 信じて、どうにかしてあげたい、その無邪気さが仇となっていきます。 とても古い映画ですが、『禁じられた遊び』っていうのがありました。 大人たちは大義名分のもとに戦争をする、でもそんなこと子どもたちには全く関係ないんですよね。 彼らにとっては全てが興味の対象であり、遊びこそが好奇心を満たすものであり。 冒険心を抑えろなんて、子どもに言ったところで無駄でしかない。 ああ、どうしてそんなことするんだろう・・・。 男の子は特にそうなんです。 悪気がないからこその悲劇でした。 ラスト15分間はもう、まともにスクリーンを見ていられませんでした。 まともには見られないほど哀しいです。 これはフィクションだそうですが、実際にありそうとも思えてきます。 ナチスが物のように扱ったユダヤ人たち。 だけど人は人であるから。 運命のいたずらで、人を絶やすための知恵が自分たちに牙を剥くことだって時にはあるかもしれない。 戦争って何だろう。 いつもこういう映画の後は考えてしまいます。
今日の評価 : ★★★☆
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