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テーマ:試写会で観た映画の感想(678)
カテゴリ:中国・香港映画、その他の映画
原題: 唐山大地震/AFTERSHOCK 監督: フォン・シャオガン 出演: シュイ・ファン 、チャン・チンチュー 、チャン・ツィフォン 、リー・チェン、 チャン・ジアージュン 試写会場 : 九段会館 公式サイトはこちら。 トーキョー女子映画部さんから試写いただきました。 ありがとうございます。 これほんといっぱい試写会やってますよねー。 この試写でも、感想書いて出すと別日程の試写状がいただけるという大盤振る舞い! いいのかなーそんなに試写連発して(笑) タイトルの通り、1976年に起こった唐山大地震がテーマです。 死者24万人とあり、そこには様々な物語も生まれ、この映画も恐らくですがいろいろなエピソードを元にしているように思います。 瓦礫の下に埋まってしまった2人の子どものうち、どちらかしか助けられない、 両方は選ぶことはできず、どちらかを選んだその後の運命は・・・ というのがこの話の根本です。 選ばれた弟と、その母。 選ばれなかった姉と、その養父母。 複雑な関係が生じてきます。 選ばれた代わりとして、弟は救出の時に片手を失って、 選ばれなかった代わりとして、姉は明晰な頭脳を授かるというのも、 何かを得る代わりに何かを失う、ということの巡り合わせのような気もします。 「失ったものは、失ってみて初めてその大きさがわかる」 姉弟の母が口癖のようにつぶやく言葉です。 どちらも失いたくないのは親としては当然のこと、しかしながらそうせざるを得なかったのもまた運命であり、 時代が移り変わるごとに、その境遇を繰り返すというエピソードも皮肉ではありました。 大地震ということでたくさんの犠牲が出て、ステップ・ファミリーというものの難しさも 感じる場面がありました。 ファン・ドンの義母は、子ができなかった自分たちに養女ができたということで 大変喜びますが、 ファン・ドンが成長していくに連れ、義母は彼女を正面から認めてやることが できなくなってしまう。 養女に来た当時、何かとファン・ドンに構いすぎて自分が優位を保とうとする姿勢があった義母が、 成長して自分の手の届かない世界に行こうとしている彼女の足を引っ張るような発言を繰り返している。 初めは喜んでいたのも、いきなり母になってしまったがあまりに、ファン・ドンを「所有する」感覚が先立ってしまい、 ファン・ドンの主張がしっかりしてきた思春期ごろからは、 足枷をしようとすることで彼女を自分のものにしておきたい、あるいは、 美しくなっていくファン・ドンに嫉妬の感情とも取れる発言をしている。 人の心を、初心に保つことは本当に難しいと、こういうエピソードでも感じます。 印象としては、2時間15分というのが少々長く感じました。 というのも、振り返ってみるとかなりのエピソードを入れているから。 母と娘、息子との関係。 生き別れた娘の、その後の人生。 地震で引き裂かれた家族たちの様子。 1970年以降の中国情勢の移り変わり。 結構盛りだくさんで、どれが中心? と聞かれても、どれも中心みたいな気もしてしまいました。 そしてこれが中国国内で評判がいいというのもわかるような気がするのは、 地震からの復興を描いていることに加え、中国の国威発揚っぽいシーンも存在していたからです。 それがもしかしたら主体かもしれない? とも思えるんですよね。 何かに似ているなーとよく考えたら、『オーストラリア』でした。 これもどっちかというとオーストラリア好きさん向けの映画でしたし。 「23秒、32年」というコピーにもあるように、 地震で崩壊した多くの人生が、その後必死に立て直されていく様子は、 観ている方も、特に中国の方なら、力をもらうことだと思います。 その過程にどれほど切ない想いがあったとしても、生きることができた事実を目の前にして、 その後の人生も生きていかないといけない。 直視しないといけなかった現実があったということです。 今日の評価 : ★★☆ 2.5/5点 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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こんにちは~
重たいと言えば、そうかもですね。 ただし、いろいろな話が入っているので、そんなにずっしり・・・という感じではなく、むしろ地震の後の人生に重点を置いていたかも。 ともあれ、最近起きたNZの地震なども思い出す部分はありますね。 (2011.03.11 08:13:26)
rose_chocolatさん、こんにちは。
大阪は震度3で揺れは感じたものの影響はなかったけど 関東方面は交通機関などにも大きな影響が出たそうですね。 roseさんは大丈夫でしたか? こういう大きな地震が起きてしまったのでこの作品の日本公開はどうなるのかな? 配給がついているので公開中止とならなくても 公開延期になる可能性はあるでしょうね・・・。 (2011.03.12 16:32:27)
こんばんは~
はい、大丈夫です。 今日久々に日記を書きました。 地震を体験して、2次災害が身近に来ると思うと、 やっぱり精神的にも堪えます。 それでも頑張れると思ってやっていきます。 本作、公開延期になりました。 http://www.cinematoday.jp/page/N0031049 現時点で公開時期は未定だそうです。 (2011.03.14 17:52:06)
オンラインニュースで公開延期を知って、確かにタイムリーすぎるし…と思っていました。
僅かな差がその後の人生を大きく揺るがす。 今回の大震災でもまさにそうですが、大地の前で人は無力だなということと無力ながらもいくつもの選択を繰り返していかないと生き延びていかれない。 少し落ち着いてからこの作品を見るともしかしたら、感じ方も大きく異なる気がします。 (2011.03.16 08:28:38)
こんにちは~
公開延期になりましたね。 致し方ないといえばそうかもです。 やっぱり大地震の映像はありますからね。 その災害が多くの人の人生を変えてしまうということだと思います。 (2011.03.20 12:31:43)
おお!roseさん、こちらご覧になっていたんですね。
この映画の公開時期、タイミング悪かったですねー^^; ゆうべ、映画雑誌の編集の人と呑んでいたんですが、試写がようやく最近になって始まってきた、なんて言ってました。一時期本当試写会がほとんどやってなかったですもんね。 しかしこれに関しては公開は望めないんじゃないかな・・なんて思ったりします。どうなんでしょう? (2011.04.04 13:13:51)
こんにちは~
>おお!roseさん、こちらご覧になっていたんですね。 >この映画の公開時期、タイミング悪かったですねー^^; たまたま観ちゃってました。 しかも九段会館・・・。 いつも座るあたりが天井落ちちゃいました。 これはあと数年は日本公開は無理でしょうね。 もしかしたらこのままお蔵入りかも。 >ゆうべ、映画雑誌の編集の人と呑んでいたんですが、試写がようやく最近になって始まってきた、なんて言ってました。一時期本当試写会がほとんどやってなかったですもんね。 最近復活してきましたけど、どうにも予定が経たなくて、応募もしてないです。 (2011.04.10 09:50:28) |