今日、何を隠そう、野暮用で以前住んでいた駅を降りた。
写真のキッチュな建物の一戸建に住んでいた。あのハリボテのようなゴシックしてる建物は、何を隠そう教会であり、結婚式場である。
私は、働き者の鏡または権化なので、当時(今もだけど)土日にもしっかり出勤していた。
仕事の為、家の門を出て横を向くと、教会の門がドバババアバーンと開き、ウエディングドレスの女性やらそれにまとわりつく新郎やら、拍手の嵐を恐れぬ集まった方々が朝から祝い、幸せの絶好調を見せ付けられるということが度々あった。私の家の前で、そんなことするなんて嫌味でしかなかった。私の心がマリアナ海溝より深くなかったら、「うちの家の前で結婚なんかするな!」と抗議のメールをしていただろう。
おまけに横の一戸建ても潰されマンションが建っていた。気のよさそうな老夫婦であったのに、広い敷地を持て余したのか、相続税が払えなくなってしまったのか。
北京をぶっとばせ。
この前に北京に行った時、夜中、タクシーに乗って、飲みに行った。勿論、タクシーに乗ったことはなかったので、見ていると、一人なら、半数が助手席に乗っている。私もそれに習い、助手席に乗り込み、ニーハオここに行ってくれ!と地図を見せた。助手席に乗るスタイルはオランダみたいだと少し懐かしかった。
外国でタクシーに乗ると、いつもそうだが、人通りがなくなり、暗くなっていくと、いつも、横から飛び降りれるような体勢を取ってしまっている自分は何なのか?常に地図を見ながら、この辺りを走っているなと思っている自分は臆病者である。
バスなら、わざと、適当に乗って迷子君になるんだけど。
帰りは、後部座席に乗ってみた。