スチュワデスが呆れたドクタートヒモイ公式げすとはうす ～世界は基本的に広い～んですけど・・

会社に入ったばかりの頃、田舎の先輩が、ふとした話題から、洋式便所でも、便座の上にウンコ座りして大をしているという話に驚愕した。そんな中でも、家では、大をするときには、下着を脱ぎ捨てるという子供みたいな人も出てきて、私も、いやあ、知り合いに、大した後、紙で拭くのに、前から手を入れて拭く友達がいるんですよ、ははは、というと、俺もじゃ、ワシもじゃ、と言われて再度尻は後ろから手を回して拭くのがグローバルスタンダードと思っていた私は、驚愕したのであった。

　時代は、すすみ、携帯電話が一般化すると、便所の個室の中でゴニョゴニョ言っている奴もいる。ある人に電話して、今どこですか、と聞くと、ああ、ババしてるとこ、と言われ臭ってきそうで嫌な思いもした。
　と思えば、上海で働いていた後輩が、従業員の中国人がですね、便所に中で、弁当とかせんべいみたいなバリバリ音するものとか食うんですよ、何考えてんだか・・・という話を聞いて、ムンバイ（ボンベイ）の公衆トイレのことを思い出した。

　その公衆トイレは薄暗く、掃除した後なのか、ずっとなのか、床は塗れており、臭い上に滑りやすい状態であった。そこの端に、仕事として、働いている掃除夫数人が、床にウンコ座りして飯を食っていたのであった。何故、外で食べないのか理解できないまま、まるで表に出てくるなと言われているような気がした。

　時代は現在まで戻り、会社の冷蔵庫という個室には、私用のインスタントのハワイのコナコーヒーの空き瓶に、詰め替え用の普通インスタントコーヒーを入れ替えているのだが、ふと、資本主義ちゅうのか、経済主義というのか、デザインがいいなあ、と思って置いているのだが、これでは商品が回らない。ああ、そっか、缶コーヒーとかプラスチックの入れ物とか消しゴムとかペットボトルとかいったもののデザインって、売る側から見れば、素晴らしいとかキレイとか、ずっと持っていたいなあと思わせるものは、いけないんだなあ。保管したり、もったいなくてちょこっとずつしか使わなくなっちゃうから。消費者はそれでいいんだけど。生産者は、こういったデザインは無味乾燥、ドコにでもある感じ感をかもし出すものでないといけないんだろうなあ、と思った。（もしかして、工業デザイナー、というか消耗品デザイナーにとって当たり前のことかも知れないね）