|
カテゴリ:カテゴリ未分類
福島空港に近づくにつれて、霧で前が見えなくなってきたので、車の速度も出せない状態であった。こいつは、ちょっとヤバイナ、という予感がしたのである。かつて、スロベニアに朝着いたときに、霧の中を走り、タクシーの運転手に、「今日の1便目だったんだぜ、この霧で、その前までの便は全部キャンセルされたんだよ。」といっていたことを思い出しながら、レンタカーを返し、出発30分前にカウンターに向かう。 「今、霧で、飛行機を着陸させようとトライしているのですが、難しいようです。どうしますか。」「え、やっぱり?とりあえず、発券してもらえますか?」「わかりました、あ、今、キャンセルになりました」「アチャー」「明日なんですが、朝便昼便はこの影響もあって満席となっており、同じ18時5分となりますが、どうしますか」「えー、福島って東京に出てますか?出てないですよね」「大阪以外は千歳ですね」「明日千歳から帰るとしたらどうなりますか?」「朝便で千歳、千歳発大阪行きは昼前になります」「そうですか・・・」というところで、荷物がぼとぼと戻されてきた。そして2階から乗客らしき人たちが戻ってきた。「街までのバスはあります?」「はい17時45分発です。5分後です」 急いでバス乗り場に行くと、バスの運転手が「飛行機がキャンセルになってだいたい手続きなどなんだかんだで18時出発です」「そうですか、郡山までどのくらいですか」「40~45分です」乗り込んだが、一人であった。暫くすると、キャンセルとなった乗客が何人か乗ってきて、「18時半の新幹線なら今日中に大阪に帰れる、早くバスを出sてくれ」とバス運転手に詰め寄るが「ANAの職員が全員の代替解約手続きが終わるまで待ってくれと。まだカウンターに数名います」「困るやん」と大阪弁。結局、バスには17人ぐらいが乗り込み、30分遅れで出発。 バスの中で、新幹線で東京に行ってそこから帰るコース、しかし、どう考えても、19時30分に乗っても羽田に着くのは21時半、最終便関空行は21時半である。成田のピーチ、全然だめだ。18時半なら21時に間に合うのだが・・・。しかし、バスが出たのは18時15分、郡山駅に着くのは19時である。だいたい、明日、奈良県で10時から打ち合わせである。それもトラブル発生で、急きょ5分前に、「明日10時からこの問題で打ち合わせすることになったから」との連絡が入り、意味なく、「え、10時!はあ、頑張って行きます」と言ってしまったのである。それがなければ、多少遅れても仕方ねえなとは思っていたのだが・・・。 東京のホテルを探すが、どこも満室であったり、高かったりである。ちなみに、郡山も東横インは満室である。ちなみに、携帯バッテリーも駆使しすぎて、もはや数パーセントしか残っていない。バッテリーは持ってきたが、つなぐ線を持ってくるのをうっかり忘れた。 ふと、バス運転手が大阪に夜行バス出てますよ、といったのを思い出し、郡山駅前に着き、高速バス窓口4番に行ってみると、バスありますよこれです、といいうことで、「おお、これに乗れば、21時発で明日の7時20分に梅田に着く!これだ!10時間バス、厳しいが、ここは老体に鞭うちゃるよ!」ということで、「1日1便福島からくるのだなあ、なるほど・・・今日の1枚下さい」「あ、はい、あっ、今日は満席です」「カックン」である。 ホテルもバスもない。残る道は、空港で朝一便まで老体に鞭打って耐えることを決意。 JRみどりの窓口に行くと、田舎なので本数が少ないが、19時42分のに乗って、ガタンごトン、と黒磯、宇都宮で乗り換えると、上野に着き、そこから空港行き最終便に間に合う!か、と時刻表とにらめっこするが、上野から浜松町行きの乗り換え1分でしないと最終便に間に合わない。19時42分って、あと15分後である。決断を迫られる。1分以内で広大な上野駅の番線を4番線もまたがって走ることは、かなりの賭けであり、そもそも、乗車時間が4時間である。4時間かあ。まあ、今からすることないから4時間でもいいんだけどなあ。まあ、そうだなあ、それなら新幹線で行くか、それなら22時9分まで郡山の夜を2時間半程堪能できるってものよ、別に堪能しないけど、倍の金を払って新幹線を使うことに決定。 とりあえず、宇都宮餃子を立ち食いするが、箸がないじゃん。 箸がないから手で食べる。 手がべちょべちょになるので、カバンあさったら、タイ航空のお手拭きが出てきて、置いたら雨でさらにべちょべちょに。 郡山駅前は、まあ割と大きな歓楽街というか飲み屋街になっていることを確認しつつも、その前に、駅前に会ったヨドバシで携帯の線とコンセント差し込みプラグの2点を1500円ぐらいで購入。 郡山駅前繁華街は、やたら呼び込み男が多く、女性のいる店も多そうだが、何だか最近こういうのしか働き先ないのかねえ。神戸も意味なく地震以降増えたような気がするんだよなあ。 郡山も仙台に次ぐ東北の人口都市なので、賑やかさも多分2番目なんだろうかと邪推する。各通りを一筆書きコースで1時間ほどぐるぐる歩く。 22時9分、ついに、出発。うしろ2両の自由席は満杯そうだが、指定はまあ、4割ぐらいの乗車率。東京行だが、意外と上野で降りないんだねえ。昔は上野が終点だったからなのか。上野東京間の特急料金220円なり。せこく上野で降りても良かったが、そもそも時間あったので、宇都宮まで普通電車で行ってもいいかなとか思ったものの、まあ、調べているうちに面倒になっちまって。死にかけだから、ズドーンと最後まで新幹線、まあ、そういうのに決定、東北新幹線もデビューってことでいいんじゃない?いや、欠航がすべての原因である。 充電するために、スタバで1時間。飯は、最近、ウニいくら丼を出したなか卯890円。まあ食ってみた。まあリーズナブルか。あれ、ちっとも郡山名物ではないではないか。特産品なら多少高くても飲み食い買いするものだが。チェーン店の低価格競争はねえ。まあスタバ高いけど、いろいろ店見ながらコンセント探してらみつけたもので。そんなネットがつながらないと困るか、そう、困る旅行というか移動になってしまっているのであるよ。風の吹くままになら、12時間後に奈良まで行けないものでね。名産、クリームボックス、まあ、B級ばかりじゃねえ・・・。 やがて、1時間20分で東京にあっという間に到着し、車内販売も一度だけしか来ず、酒に読書の日々だけで、あれ、もう着いちゃったの?の東京23時半であった。そこから最終モノレールに浜松町まで行き、国際空港に行くのである。24時間は国際空港だけだと思うのだが、国際空港駅で降りると、国内線に向かうモノレール内に何人もの若者がいた。国内線も夜が明かせるのだろうか・・・。24時間空港なのだろうか・・・。 意外と、大きな荷物を持った旅行者は半数ぐらいで、あとは、身軽で女性も多く、多分、皆さん、空港職員なのだろうなあ、と想像された。それにしても国際線駅は降りたら、すぐに出発カウンターだったので、無茶便利というかラクちんですね、急いでないから関係ないけど。 まずは、することがないので、空港をうろうろすると、1階にコンビニがあったので、ビッグサイズで酒を買い、近くのチャージコーナーで充電しながらダボのみする。ふらふらしないと眠れないからなあ。横で、英語が母語の女性がスカイプやっている。ラインかもしれないけど、とにかく、相手の顔ガドドーンと出ている。俺の飲んでいる間、ずーっとだぜ、まあ、西洋人も多いが、圧倒的にアジア人若者が多く、それは、ピーチ(MM)が夜中から朝方にかけて、ソウル上海台北に飛んでいるからであって、朝方、香港エキスプレスやチャイナエアラインズなどのチェックイン開始放送も流れているのを後から聞くこととなった。 明日、速攻で家に帰って、10時までに目的地に行く時間をシュミレーションしたら、家での滞在時間は10分から20分しかなく、着替えや荷物積み替えしたら終わりであり、とてもシャワーする時間がないので、2階アライバルの横にある、シャワールームでシャワーすることに決定。背に腹は代えられない、大枚1030円(1080円でないところがミソか?)を払うとチェックイン!みたいな感じでカギを渡される、そういえば、チェックインには名前と連絡先を記入、混んでたら呼び出すシステムのようである。制限時間は30分、延長有料である。10分200円だったかな。 ベッドはなく、洗面室にシャワー室のみ、タオル、バスタオル、シャンプー類であり、清潔に保たれている。カラオケボックスみたいな小部屋システムであった。 シャワーを浴び、歯磨きして、充電もしながら、考えたら、ここ10年ぐらいで多分100回ぐらい国内日帰り旅行を繰り返しているが、何度もピンチにあいながらも、乗れなかった、失敗したという経験はなかった。100回目ぐらいにして初めての失敗である。たいてい、乗客数(前の便の組み具合も)や天候気温等は事前チェックしているのである。思い出のピンチは富山で最終便の前の便で帰るつもりが欠航、東京経由でぎりぎりスターフライヤー最終便に間に合った、とか、沖縄が台風で、やばい状態になったとか、仙台で渋滞に巻き込まれ、レンタカー屋に電話して、空港まで車取りに来てくれ、目分量でいいから多めにガソリン代払う!という交渉をして、出発13分前に仙台空港に到着し、そのままガソリン代1000円単位で渡し、ゼイゼイいいながら、すみませんとチェックインさせてもらったり、北海道の大雪で大ピンチだったとかあるんだよねえ。しかし、全部乗れたのだが、今回、あっさり、濃霧でダメだったんだなあ。 まあ、30分もあれば、余裕だなあ、と思っていたら、どこか一瞬意識を失っていたのか不明だが、あれ既に29分だ!と気が付き、急いで着替えて、チェックアウト、OKです、と受付女性の方に言われ、隣のカフェで無料ドリンクチケット使って下さいね、とのことであったので、シャワー代はまあ、6~700円ということである。多分、必死のパッチでチェックアウトした哀れ中年男性をまあ1分ぐらい見逃したるか、ということであったと邪推する。 いやはや、となりのカフェの込み具合は知れているが、ほとんどの客が目を閉じているように見えたのは気のせいかもしれない。しかし、座って寝るなら、寝て寝るほうがいいなと思い、充電にめどをつけ店を出る。 とにかく、空白の10分があった。やばいな。 しゅぱつまであと4時間ほど、そろそろ寝ないと明日の仕事に響くのではないか、まあ、昔、空港でよく寝たから慣れたものよ、あ、2年ぐらい前にマレーシアクアラルンプルからシンガポールに夜中について、朝便でシンガポール、チャンギでも朝まで過ごしているわ、若いころだけじゃないぞっと。 5階が空いているかといってみるが、とりあえず、外に出ていると、雨が降ってなかったら、外で寝てもいいかな、いやちょっと寒いかなあ、という感じである。 ぶらぶらしている若者も多いが、中年はおらんな。 おお、ピーチが動いている。 意外と夜を明かす人が多い。まあ、確かに5時とか6時の便はねえ。 但し、ほとんどの皆さんがうまい具合に上段で寝ているので、床に寝ている人はたんまーにしかいない。 全ての待合いの赤い長椅子も占領されている。 24時間の店で粘るという手もあるのだが、座るよりは寝転んだほうが合理的だと思うねえ。 2時を過ぎたのでそろそろ寝床を確保して3時間ぐらい寝るか。 しかし、椅子と椅子、ソファというソファ、すべて占領済みで、白で囲った案内板の裏の死角の床で寝ることに決定。暖房も全体に効いているので特に問題ない。ぐっすり寝たかというと、まあ、そういうことではないが、はっと気が付くと1時間たっていたり、30分たっていたり、寝ているというより半寝で気を失う感覚で、時々、チェックインハジマリマシタアナウンス入る。 台北のピーチの呼び出しが始まったあと、おやおや、誰もいなくなった。寝ている人。であり、まあ、面倒なので床で眠り続ける。 5時に起き、ネットに(フリーワイファイ)につなぐと、おお、90分後だがチェックイン始まっているな、ということで、ふらふらしながら、1階に降り、無料1タミ2タミコクサイセンターミナルぐるぐる無料循環バスに乗る。4時台も3本あったが、5時からは4分おきにあるので便利だ。 2タミに着いて、速攻で発券、そのまま、6時25分発であるが、5時50分に搭乗口に行くとまったく誰もおらず、充電しながら、寝てると、いつの間にかボーディングが始まり、寝てる場合じゃないぞ、と急いで機内に入り、不思議なことに、感覚的に10ふんぐらいで神戸に到着。あれ?飲み物サービスあったの?まあそんな感じで7時38分機内からでるが、40分のポートライナーに間に合わず、50分まで9分30秒待つ。うわ、神戸マラソンでランナーがいっぱいの光景を見る。2万人らしい。 JR三ノ宮でもぎりぎり電車を逃し、7分駅で待つ。自宅ではひげを剃り、着替えて8分ぐらいで出発。10時4分前に到着し、早速、打ち合わせに入ったのであった。 2016年栃木 栃木へ(リンク) 栃木 精神の館1(リンク) 栃木 精神の館2(リンク) 栃木 生姜ミュージアム(リンク) 栃木 塚田さん(リンク) 宇都宮 大谷寺(リンク) 宇都宮 大谷ストーン(リンク) 宇都宮 餃子人間(リンク) 日帰り旅行失敗(リンク) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|
|