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カテゴリ:軽度発達障害
今日はん脳の発達について書いてみたいと思います。
人の脳は、未熟な状態で誕生してきます。 細胞の数は、誕生直後でも成人の脳の数と変わりがないです。 しかし、情報を伝達する場である、シナプス、が殆ど発達していないのです。 シナプスというのは、脳の神経細胞と神経細胞の間の情報を伝達する場です。 成人の脳では、一つの神経細胞から1000個程度突起がでて、情報伝達の場のシナプスができています。 しかし、新生児ではこのシナプスが殆どないのです。 誕生後、いろんな働きかけで、新生児が泣いたり、笑ったり、聞いたり、表情をつくったり、見たり、話したりすること、手足を動かす事でシナプスができてくるのです。 脳には大脳、中脳、小脳などがあります。 大脳の一部(前の部分)に前頭葉があります。 この前頭葉が、人としての行動を制御しているのです。 企画・計画すること、整とんすること、抑制・我慢すること、動作の一時的な記憶(暗算等)、 喜怒哀楽を表すこと、自ら動く事、などです。 脳のシナプスは、使わなければ発達しないのです。 人間としての基本的行動に必要なシナプス形成は、10才くらいまでに完成してしまいます。 この頃までに十分なことができていないと、人間としての行動が危うくなる可能性があるのです。 幼児期に一切人に接触しないで育てた場合、人間としての行動ができない、人間ができます。 狼に育てられた子どもがその例です。 現在の日本の子育ては、受験を第一義的に考えて、 暗記の学習を第一優先で考えていますね。 人としての行動はニの次になっていないでしょうか。 さらに、子どもの思うがままに、子どものいいなりになる場合、逆に子どもの言い分を認めない場合、子どもが決断するチャンスの少ない過干渉の場合、幼児期からゲームに熱中し、人と話す事、友だちと身体を動かして遊ぶ事があまりない場合には、脳(前頭葉)の発達は少なくなります。 受験勉強一辺倒で、家の手伝いも少なく、自分で身体を動かし、計画・実行の少ない生活では、 脳の発達はおぼつかないですね。 子どもは、手を掛けて育てるもので、 家の手伝い等些細な事も計画をたてること、子ども自らが考えて気付くことが必要なのですね。 時には厳しく、時には抱き締める愛情が必要ですね。 そのように子どもに接すると脳の前頭葉はよく発達するのです。 楽をしては、脳は発達しないのです。 子どもだけでなく、大人も同じですね。 前頭葉がよく発達した、思いやりのある子どもに育てたいですね。 <mnこころ> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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