〇めかぶは糖尿病や動脈硬化の人におすすめの食材
めかぶは昆布やもずくと同じように
水溶性食物繊維を多く含む食材です。
水溶性食物繊維は水に溶けるとゲル状になって粘性が強くなります。このため、食事の際にめかぶを食べると、でんぷんなどの
炭水化物の消化や吸収が遅くなり、
食後の血糖値の急激な上昇を抑えることが期待されます。
また、
コレステロールなどの脂質にくっついて、脂質の腸からの吸収を抑制し、排出させるなどの効果も期待できます。
このためめかぶは
糖尿病や
動脈硬化を心配される方にお勧めの食材と言われているのです。
<写真はめかぶ茶(楽天市場より)>
〇めかぶは高血圧の人にもおすすめの食材
<日本人は欧米人に比べ食塩を摂りすぎている>
昔から日本では、
漬物や塩鮭などの塩蔵物を食べる習慣があり、欧米人に比べると
食塩の摂取量が多く、それが日本人の高血圧の要因の一つになっているのではないかと言われてきました。
厚生労働省が定めた
日本人の食事摂取基準(2015年)では、
1日当たりの食塩摂取量は
男性は8g、
女性は7gとなっていますが、漬物やラーメンなどが好きな日本人の食習慣を考えると、この基準はなかなか守られていないようです。
塩分の摂りすぎが高血圧によくないと言われる理由は、
食塩(塩化ナトリウム)の構成成分である
ナトリウムが体内に水分を貯留させ、結果的に血管を流れる血漿のボリュームを増やすため、水圧が上がるのと同じように血圧が上がるおそれがあるからです。
<めかぶの食物繊維はナトリウムの体内への取り込みを抑えてくれる>
めかぶに含まれる
水溶性食物繊維の
アルギン酸カリウムは胃の中で
アルギン酸と
カリウムに分解され、
カリウムは吸収されて腎臓で食塩の成分である
ナトリウムの排泄をうながし、一方
アルギン酸は腸内で
ナトリウムと結合して、
不溶性のアルギン酸ナトリウムとなり、
ナトリウムをそのまま便から
排せつさせてくれます。
このように、めかぶに多く含まれるアルギン酸には
ナトリウムの貯留を抑えてくれる効果があるので、高血圧の人にはお勧めの食材と言えるのです。
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