パスタについて1
パスタについての薀蓄現代のパスタの原型が生まれたのは12世紀のシチリアといわれている。もともとは2種類で1.練った生地を棒に巻きつけるもの2.練った生地を指でちぎるものだそうである。1はmaccaluni(マッカルーニ)、マカロニのことで、セモリナ粉を水で練って伸ばしたものを1cm幅に切って、鉄製の棒(最初は鉄製の編み棒だったそうです)に巻きつけ、穴あき状にしたもの。当初は編み棒の長さ一杯に巻いてつくり、使うときは短く切っていたようです。使い方は、スープの具にしていたそうです(どちらかといえば浮き実)、豆類などと一緒に煮込んだりもしたようです。2はgnocculi(ニョックリ)、ニョッキのことで、これもセモリナ粉を水で練ったものを、指でちぎって小さな塊にしたそうです。ニョッキについて現在ではジャガイモに小麦粉、卵を加えて練り、小さな円形状にして、フォークの先の部分で模様(?)をつけたものが一般的です。ニョッキの原型といわれるものは、イタリア北部ではパンに小麦粉と牛乳、少量の肉とほうれん草を練り合わせたもの、南部ではセモリナ粉か小麦粉を水で練っただけのものだそうで、形は北部は大型の楕円形、南部では小さな円形で中心にくぼみをつけたものだそうです。