「考える力を育てる」原始的なおもちゃ。ほんまかいな。
先日、ちらっと立ち寄ってきたお誕生日会で、子供向けのおもちゃをいただいてきました。誕生日会には、give-awayといって、ちょっとお菓子とか、おもちゃとかを子どもにあげるのが習慣なのですが、この日行かなかったゆっぴーのためにいただいてきたおもちゃには"Smart Toy"と書いてあります。スマート・トーイ?何でしょう、いったい?コマを上下合わせたような、円盤みたいなものと、太めの輪ゴム、そして、先に小さな輪っかのついた6cmくらいのプラスチックの棒の3点セットが袋にはいっている、駄菓子やさんで売っているようなチャチなおもちゃです。説明文、一切なし。よく見ると、円盤の端に、カセットテープの爪を折った時にできるような、小さな長方形の穴が開いています。ははぁ、この穴がくせもの。何かこれを使って遊ぶんだわ、ということはわかりますが、いったいどうやって遊ぶんでしょう。コマみたいに回す物に違いないとは思うのですが・・・。ゆっぴーに、「どうやって遊ぶの、これ?」と聞かれて、どうやって遊ぶんだろうねぇ、と言いながら、遊びかたを考えてみました。棒の先の穴を、円盤の中央の尖ったところに合わせて、円盤の端のツメにゴムをひっかけ、棒にひっかけて・・・・ぜんぜんダメです。ゆっぴーは袋に何か説明はないか、と見てみます。「お母さん、これ、スマート・トーイって言うんだって。なんでスマート・トーイって言うんだろう。」英語のスマート、というのは日本語みたいに「スラリとした」という意味ではなくて「賢い、頭がいい」という意味だから、「賢いおもちゃ」という意味になります。それがゆっぴーにはおかしいらしい。だって、ほんとにスマートなおもちゃだったら、学習機能付きのロボットとか、そういう感じがするじゃないですか。でも、この原始的な駄菓子屋風おもちゃが「スマート」とは・・・?そこで、私が冗談まじりに言いました。「わかった。このおもちゃはきっと『賢い子のためのおもちゃ』なんだね。このおもちゃは実はパズルなんだよ。賢い子なら使い方がわかるんだ。使い方がわからなかったら、それは、カシコクないってことなんだ~。(^O^)」そう言ってニヤニヤしながら、ゆっぴーにおもちゃを返した私。だって、私には使い方わからないも~ん。(ということは・・・。)さて、翌日。ゆっぴーが寄ってきて言いました。「お母さん、お母さん、このおもちゃはね、こうやって使うんだよ!」そして、ビューンとコマを回してみせました。なんと、この『スマート・トーイ』、ゴムを使ったパチンコの要領でコマを飛ばして回す物だったんです。な~るほど!!!つまり、まず輪ゴムをプラスチックの棒の先のわっかに通しておいて、ゴムを手前にひっぱって、円盤のツメにひっかける。パチンコの要領でゴムを手放すと、コマが回転しながら飛んでいって着地して回るのです。しばらくいじって遊んでいるうちに使い方を発見したのだそうです。まずは、円盤だけをフリスビーみたいに飛ばしてみたら、よく飛んだ。次に、円盤のツメをどうやって使うんだろうと考えた。次にゴムをいじっているうちに、きっとゴムで飛ばすんだろうと考えた。それでゴムをツメにひっかけて飛ばしてみたら、回りながら飛んでいった。それで、ゴムを棒の穴に通して、パチンコにすることを思い付いた。のだそうです。ふーん、ゆっぴー、よく考えたね、アンタ偉いわ。お母さんびっくり。ノーベル賞ものだわ(ウソウソ)。ゆっぴーは円盤を飛ばしながらこう言います。"Yes,it is really a smart toy.(こりゃーほんとにスマートなおもちゃだ)"いやいや、まったく。駄菓子屋風おもちゃ、あなどれませんね。