テーマ:社交ダンス(8445)
カテゴリ:映画のはなし
ビリー・エリオット11才。イングランド北東部ダーラムで炭坑労働者の父と兄、それにちょっとボケてきたおばあちゃんと暮らしています。
1984年のイギリスは、サッチャー政権の石炭産業合理化政策によって、各地で炭坑ストが起こり、ここダーラムでもビリーの父と兄はストライキに参加していました。 厳しい家計の中、強い男になって欲しいと願っている父は、ビリーをボクシングに通わせます。 ところが、同じ体育館でバレエ教室をやっていて、ある日飛び入り参加したビリーはすっかりその魅力に取り付かれてしまいます。彼がスピンの練習を何度も何度も繰り返すシーンになると、思わず私も立ち上がって一緒に練習したりします。 家族に内緒でこっそりバレエを続けていたビリーですが、ついにお父さんにバレてしまいました。 「バレエなんてのは女がやるもんだ!!」 特に『男らしい』ことを誉れとする労働者階級の人々にとって、自分の息子が『女々しい(sissy)』バレエにうつつを抜かしていることが許せませんでした。中流階級に対するコンプレックスもあったかもしれません。 しかし救いの手は差し伸べられます。ビリーの才能に目を留めたウィルキンソン先生に、ロイヤル・バレエ・スクールの入学オーディションを受けてみないかと誘われ、無料個人レッスンを受けるようになるのです。 イギリスでは映画史上に残る大ヒットを記録し、日本でもロングラン・ヒットとなった感動のヒューマン・ドラマ。 英アカデミー賞三部門受賞、英インディペンデント映画祭5部門受賞、エディンバラ国際映画祭グランプリ受賞など数々の栄誉に輝きました。 ラストに登場する成長したビリー、まるで、醜いアヒルの子が白鳥に変身した瞬間を見るような驚きと感動に包まれます。もう5回以上はこの映画を観ていますが、ビリーが高く高くステージに舞う姿を、涙にむせびながら観客席で見守る父の姿。そして気がつけば、いつも、自分も一緒に泣いているんです。夢みることは素晴らしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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感動的な映画を見ると、嗚咽しながら見てしまうので、いつも恥ずかしい思いしている私です。私も小学生の時バレエをし、しばらく止めていましたが30歳で再開。妊娠して止めて、又始めたくなっています。本当に夢見るって素敵ですよね(^▽^)
(2006/03/14 12:57:39 PM)
これは、私もビデオでみました。成長していく過程もよかったけど、やはり、最後の姿を見たときには、思わず、“おお~”と感動の声をあげてしまいました。
(2006/03/14 12:58:11 PM)
あ、これみました♪
普段映画見ない私が、なぜかビデオを借りたんですよ。 が、ラスト全然覚えてませんでした(>_<) もう一回見てみます^^ (2006/03/14 01:08:27 PM)
最後に突然感動の嵐が吹き荒れますよね。それまではホノボノ見てられるのに。
(2006/03/14 01:24:07 PM)
バレエやってたんですか。基礎があると社交ダンスも上達が早いですよね。私は全然そういうのには縁がなくて、まわりに誰もやってる人がいなかったなあ。面白いことに、子供の頃私が住んでた家は、いまバレエ教室になっているんです。
(2006/03/14 01:27:03 PM)
>最後の姿を見たときには、思わず、“おお~”と感動の声をあげてしまいました。
----- ですよね。 この数秒感にすべてが凝縮されていると言っても過言ではありません。 (2006/03/14 01:28:30 PM)
私もみましたよ! 思わす自分のことのように私も立ち上がって観ました。そうそう、けっこうその頃の社会世相が反映いたりして結構、思ってたよりカタかったような気がします。最後がまたいいんですよねえ。
(2006/03/14 02:55:50 PM)
スト破りの仲間を冷たい目で見ていたお父さんが、ビリーのために自分がスト破りをして働きに出るところなんて、ぐっときますよね。
イギリスは日本よりずっと階級差が残っている様な気がします。 (2006/03/14 04:55:28 PM)
ボクは「お父さん」のほうを見てしまいますね、やっぱり。
子供に対する責任と不安、もちろんそれ以上に 才能を見出した喜び… 男としての価値観を、父だからこそ捨てる勇気を得る。 育てられるのは親のほうだったりします、特にボクは(>_<)♪ (2006/03/14 10:16:45 PM)
アタシも、人の子の親になったせいか
父ちゃんの視点で、この映画を見ていて 共感してました。 父ちゃんの育ち、じゃ許せないだろうな~~~とか 仲間を裏切って、雇用者側に下る所。 長男が男泣きして止める所。 どうしてこんなにイギリス映画は、働く父ちゃんが 辛いんでしょうね~~~~;; コレ系で、泣きたい映画でしたら インアメリカ 三つの願い事、をオススメします~~~♪ (2006/03/14 10:40:01 PM)
私もこれはお気に入りの一つです♪
最後に成長した主人公の役で出てくるダンサーは超有名な方ですよねぇ^^ここばかり何回も繰り返して見たりもしました。 (2006/03/15 08:48:02 AM)
子供の成長のために自分の信念を曲げるって言うのは人生の修行ですよね。父はずごいなあ。特にこの映画の父は、奥さんを亡くしたばかりで、血気盛んな息子2人もかかえて、ちょっとホケたお母さんの世話もあるし、本当に自分の楽しみなんてなかったんじゃないでしょうか。奥さんの遺品のピアノを蒔きにするために壊すときなんかも、男の悲哀を感じましたね。
(2006/03/15 10:58:38 AM)
インアメリカ 三つの願い事、両方とも見てないです。機会があったら見てみますね。
子供の成功の影には、かならず両親のバックアップがあるんですよね。子供の成長のためなら、何でも出来るっていうのが、きっと親の愛なんでしょうね。 (2006/03/15 11:02:54 AM)
アダム・クーパーですね。英国ロイヤル・バレエ団の元プリンシパルで、 AMP(アドヴェンチャーズ・イン・モーション・ピクチャーズ)の、マシュー・ボーン振付による男ばっかりのバレエ『SWAN LAKE(白鳥の湖)』で白鳥/ストレンジャーを演じました。去年、このマシュー・ボーンの新作『シルフィード』を見に行ったんですが、うちのリーダーは隣で爆睡でした。
(2006/03/15 11:07:55 AM)
見ました。
映画の話題になると、なかなかコメントに参加できないのですが、今回は、大丈夫です。 題名も忘れていましたが、感動しました。 StarTreesは、紹介がうまいですね。 (2006/03/15 02:30:59 PM)
どうもありがとうございます。トニーさんは褒めるのが上手です。
この映画、2週間ほど前にテレビでやっていて、録画したものを久しぶりに見たんですが、やっぱり最後は泣きましたね。 (2006/03/15 02:44:09 PM)
是非見てみてください。イギリス社会に残る階級差みたいなものをバレエ・スクールのオーディションで感じ取れます。
T-REXの音楽もいいですよ。 (2006/03/15 09:28:47 PM) |
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