テーマ:社交ダンス(8651)
カテゴリ:映画のはなし
本物の友達というのは、意外な所でみつかるのかもしれませんね。
今日ご紹介するのはフランスの週間観客動員数で、初登場から10週連続1位になった作品。 怪我で身体が不自由になったパリの大富豪と、その介護人として雇われたスラムに住む若者、この全く正反対に見える二人が素晴らしい友情を育んで行くお話です。 これは実話だそうですよ。 パラグライダーの事故で頸椎損傷してしまった大富豪フィリップは、首から下を動かすことができません。 住み込みの介護人はいつも長続きせず、今日も屋敷で面接が行われていました。 待遇はいいでしょうから介護経験のある有望な候補者が集まって来ます。 そんな中、スニーカーにジーンズのラフな恰好でやって来た青年がいました。 彼の名はドリス。 働きたくて来たのではなく、失業保険の継続のために紹介された就職先で不合格になる必要があったんです。 ドリスは貧民街でたむろする移民でした。大家族を養うため母親は遅くまで仕事をしています。 当然ながら介護経験なんてないし、上流階級の付き合いなど全く無縁の生活でしたから、翌日採用の知らせを聞いて驚きます。 フィリップの使用人であるイヴォンヌやマガリーの力を借りながら次第に仕事にも慣れ試用期間が過ぎて正式に採用されることになりました。 ドリスのぶっ飛んだ言動はフィリップを陽気にさせ、笑顔にさせます。 娘のしつけについて苦言を呈したり、恋の悩みに助言してくれたり、ご主人様としてより気のおけない友達として接してくれるドリスはフィリップにとって無くてはならない存在になって行きます。 警察相手にバカやったり、パーティではしゃいだり、上流階級の社交界で生きていたフィリップには未経験の心弾む事件でした。 ドリスにとっても、オペラや音楽会やステキなレストランでの食事、自家用ジェット、全てが新鮮でフィリップと過ごす時間が楽しくて仕方がありません。 しかしそんな二人にもやがて分かれの時がやって来るんですね。 『最強のふたり』(原題: Intouchables) は、2011年のフランス映画。 エリック・トレダノ、オリヴィエ・ナカシ両監督が手がけた作品で、フランスでも大ヒットし、日本でも公開されたフランス語映画の中で歴代1位のヒット作となりました。それ以前は『アメリ』が1位だったみたいですね。 映画の最後にこのお話の元になった二人が登場します。 とてもいい映画でした。お勧めです。 公式サイトはこちらから。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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