テーマ:社交ダンス(8651)
カテゴリ:アートのはなし
三連休初日、渋谷Bunkamuraザ・ミュージアムで開催されている企画展に行きました。
久しぶりに美術館に行けるというのと、『渋谷!』というのでテンションが上がっていつもより早起きしてしまいました。 遠足前の小学生のような気分。 今回のテーマは『風景画の誕生』ということで、ウィーン美術史美術館所蔵の70点の絵画が展示されています。 風景画は私の一番大好きなジャンルですのでそれだけでこの展示会の始まった9月からいつ見に行こうかとウズウズしてたんですが、いろいろあってやっぱり終了間際の今になってしまいました。 チケットはこちら。 夏の風景(7月または8月)(1585) ルーカス・ファン・ファルケンボルフ 展示会は2つの区分から構成されていました。 最初は風景画が誕生する以前の神話や宗教が題材となっていた15世紀から16世紀の絵画です。 メインキャラはもっぱら聖母子。 その背景としての風景で、言わばオマケだったんですが、それがだんだん存在感を増していくんですね。 有名どころではブリューゲル一族やティツィアーノの絵画がありました。 チケットになっているルーカス・ファン・ファルケンボルフはブリューゲルの弟子で画風がそっくりですね。ただ背景の精密さはすごいんです。 アニメのアシスタントで背景描いてる方が時々すごい時ありますけど、そんな感動があります。 16世紀後半、カレンダーとして月ごとに風景や風俗を描いたものが現れます。 8月(1580-85年ごろ) レアンドロ・バッサーノ(本名:レアンドロ・ダ・ポンテ) バッサーノ・デル・グラッパ出身の画家で、懐かしいグラッパ山が全部の月に登場します。 中央部分の空にはその月の星座、ここでは乙女座が描かれています。 8月にはワイン収穫前の樽造りがさかんなんですね。 冬の風景も素敵です。 ブリュッセルの水濠でのスケート(1649) ロベルト・ファン・デン・フック この辺になると宗教的な香りから完全に脱却して牧歌を主題とした絵画になっていきます。 でもまだ人が織りなす生活風景で、風景自体が主題ではありませんね。 第2章 風景画の展開はここから始まります。 前置きが長かったので待ってましたという感じでした。 船着き場のあるライン川の風景(1666) ヘルマン・サフトレーフェン(子) どうですこの空の美しさ。吸い込まれそうでした。 ヴェネチアのスキアヴォーニ河岸(1780) カナレット(本名:ジョバンニ・アントニオ・カナル) カナレットはヴェネチア展とかいくつかの展覧会で見て今までなんども感動してましたけど、他の絵と比べて画素数が違うんですよ。4Kって感じでしょうか。 いつも展示会に行くと、この中で一つどれでも家に持って帰っていいと言われたらどれにするかって考えるんですが、今回はヴェンヴィテッリに決定しました。 ローマのサンピエトロ広場(1703-24年ごろ) ヴァンヴィテッリ(本名:ハスパル・ファン・ヴィテル) 都市の景観を透視図法を用いてこんな風に正確に描き出した絵画をヴェドゥータ(都市景観図)と呼ぶそうです。 カナレットやヴァンヴィテッリはヴェドゥータの第一人者だったんですね。 ローマのティベリーナ島(1685年ごろ) ヴァンヴィテッリ(本名:ハスパル・ファン・ヴィテル) このティベリーナ島いただきます。 残念ながらこの絵の絵葉書を売ってなくて、かさばるから買いたくないんですが(本心は買いたい)しかたなく図録を買ってきました。 もっとたくさんの素晴らしい作品があったのですが、紹介するにも限度があるのでご興味ある方は渋谷まで足を運んでみてください。 12月7日までやってます。 公式サイトはこちらです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2015/11/23 11:44:51 AM
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