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2017/10/18
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テーマ:社交ダンス(8316)
金を作り出すというのは古代から人間の夢でした。

たくさんとれる卑金属をなんとか化学的に処理して、貴金属を作ろうという錬金術は古代ギリシャや古代エジプトにも記述が残っているそうです。

地球で金がとれるのは内部で作られているからではなく、地球が創生された時にすでに素材として混ざっていたものがマグマや熱水活動で地表近くに運ばれて固まったもの。

太陽の核融合でも鉄より重い金属は作れません。

人間の手で作ろうなんて到底無理。

超新星爆発の想像を絶するエネルギーを持ってしても無理ということが分かっています。





人間の想像力というのはすごいもので、中性子星がぶつかるエネルギーならできるんじゃないかと数年前から予測されていました。

中性子星というのは太陽の10倍くらいでかい星が超新星爆発を起こした時に残る中心核のような小さな星で、超高密度の中性子からできています。

超新星爆発だって滅多にないのにその小さな二つ残骸が出会う確率って相当低いでしょうね。





そんな何百万年に一度あるかないかのような衝突が今年の8月に起こったんです。

宇宙は広いからどこかで起こってるのかも知れませんが、これまではそれを見つけることができなかったんですね。


​ ​​ ​


アメリカの検出器LIGO(ライゴ)によって、2017年8月17日にこれまでと違うパターンの重力波を観測。

GW170817と名付けられました。(Gravity Waves 2017.8.17の略でしょうね)

LIGOは、今年ブラックホールの合体から生じる重力波の観測でノーベル物理学賞を受賞した研究者たちの施設です。





果てしなく遠い宇宙の彼方から光のスピードでやって来る微弱な情報で位置を特定するのは極めて困難なんですが、ヨーロッパのVIRGOと共同して世界中の天文台に観測を呼びかけ彼方からやってきた小さなお便りにスポットを当てたんですね。

NASAの宇宙望遠鏡も同じ方向から来るガンマ線を観測していました。


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中性子星の衝突はブラックホールと違って光が見えますし、いろんな波長の波を観測できて、このビッグイベントは素晴らしい成果をもたらしました。

宇宙の錬金術のなぞを解く鍵。

金だけでなくプラチナやウランのような重い元素が合成され宇宙に撒き散らされる過程がこの観測で解明されつつあるようです。

ちなみにこれは1億3000万年前の出来事です。


​ ​​ ​


重力波という新たな目は、これから人類にどんな発見をもたらしてくれるんでしょう。

ガリレオが望遠鏡で月にクレーターを見つけ出した時もこんなふうに盛り上がったんでしょうか。

なんだかワクワクします。





おまけと言ってはなんですが、JAXAも月周回衛星『かぐや』で月の地下に巨大な空洞を発見したと今日のニュースで流れていました。

NASAもまた月面基地計画があるようで、ここを火星への前哨基地にするという構想があるようです。

夢のような話ですが国境とか宗教とかにこだわらずに人類というくくりで宇宙に対峙するようになると、莫大な軍事費が全部宇宙開発に向けられるんですけどねー。







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Last updated  2019/08/03 12:17:14 PM
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