テーマ:社交ダンス(8677)
カテゴリ:映画のはなし
パコ・デ・ルシアは7歳でギターを手にし、後に世界的なギタリストになります。
フラメンコの聖地スペインのアンダルシア地方に1947年に生まれ、フラメンコの域を超えた超絶テクニックでファンを魅了しました。 これは彼の60年に渡る音楽人生をまとめたドキュメンタリー映画です。 スペインではキリスト教の聖人の名前を子供につける習慣があるらしく、同名のパコ(フランシスコの愛称)もたくさんいるので、母親の名前を後につけて呼ぶそうです。 彼の母親はルシア、父親も兄たちもみんなギター弾きです。 兄が父親にギターを習って苦戦しているのをそばで見ていたパコは、『あんなの簡単だ』と思って始めたと言っていました。 12歳で、兄のペペ・デ・ルシアとのデュオで初レコーディング。 既にプロのギター弾きになっていました。 手に職があれば、学校なんて行かなくても生きていけそうです。 グラナダに旅した時、ホテルのオプションツアーでジプシー洞窟で演奏されるフラメンコショーに行ったことがあるんです。 洞窟に向かうマイクロバスで、アンダルシア出身と思われるおばちゃんツアー客10人くらいが一緒だったんですよ。 誰かがフラメンコを歌い始めると、みんなで手拍子、合いの手、足踏み、手踊り。 バスの中は遠足モード、フラメンコ習ってた合気道の友達と私、二人だけが完全に異邦人な感じでした。 アンダルシア地方の人にとってはフラメンコは生活に密着していて、その伝統の域は絶対に超えてはならないモノらしいんです。 パコはフラメンコに革命を起こすんですね。 彼の演奏は、フラメンコギターの師匠からは『フラメンコじゃない!』と言われてましたけど、私の耳には全部フラメンコに聞こえましたね。 違いがよく分からないんですよ、素人には。 超絶速弾き、すごいな〜と思うだけ。 スパニッシュギター弾きは、ピックや付け爪とか使わないで自分の爪でジャカジャカ弾くので、爪がすごく硬いんです。 パコもステージの前は爪の手入れを念入りにやってましたね。 ダンサーが靴の手入れをするような感じでしょうか。 さらにパコは、ジャズやフュージョンへと活躍の場を広げます。 私がバンドやってた頃、うちのギターも憧れてたアル・ディ・メオラ。 それにジョン・マクラフリンとの3人でスーパー・ギター・トリオを結成して世界中をツアーし、音楽ファンを増やしていきました。 パコは66歳で亡くなるんですが、晩年はマヨルカに住んでいたそうです。 私たちが遠征で訪れた時、まだ存命だったんですよ。 マヨルカ観光の途中、海辺でギターを弾いてた物凄く上手い人がいたんですね。 パコの弟子かもよなんて言って動画を見直しました。真相は分かりません。 公式サイトはこちら。おすすめです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2023/12/16 10:10:52 AM
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