カテゴリ:アート
ハロルドさんのブログで知った展覧会。大丸ミュージアムが驚 くほど変身しているということで、楽しみに出かけました。 なるほど12階でエレベーターを降りるとなにやら薄暗い空間。 大丸ミュージアムの中壁を取り払って、大部屋にして、真ん中 にと奥に苔庭を作って、立体的に着物や帯を展示してありまし た。 入ってすぐのところに段々に立体的に展示されていた、松竹梅 の三枚の着物。黒地に松、赤地の竹、白地の梅。色の重ね=襲 (かさね)のダイナミックさに圧倒されました。「波の花」とい う青い着物は、みずみずしい青のグラディエーションに黒い墨 が鮮やかに映えていました。 コシノヒロコの書、流麗な線でひょいひょいっとした感じで書 かれたかな文字がデザインされた着物もよかったです。「いろは」 という着物でした。 コシノヒロコの着物と一緒に展示されていた帯が、これまたす ばらしいものでした。「いぶし銀」というか錦というか、そんな 微妙な色合いの箔に描かれた踊るような書体。それが帯に織り こめられています。こちらは、とにかく渋いのです。一見地味 に見えるのですが、よく見ると部分的にとても鮮やかな色合い があったりして何とも不思議な風情です。 ちょうど作者の誉田屋源兵衛さんがいらっしゃって、会場をぐ るっと回りながら自作の帯の解説をされました。坊主頭で蜘蛛 と蜘蛛の巣がデザインされた着物を着ており、一見怖そうに感 じたのですが、初心者の質問にもていねいに答えてくださる優 しい方でした。 これらは、数十年間も倉庫に眠っていて自然に変色した銀箔な んだそうです。地の色は自分で意図して作ったものではないと のことでした。そこに薬剤で字を書いて、それを帯に誂えたも のだそうです。 帰宅するとちょうど通販で頼んでいた浴衣が届きました。今年 の夏は和テイストにどっぷりとはまることにします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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