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つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2006年04月18日
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カテゴリ:アート
koshino_380.jpg

ハロルドさんのブログで知った展覧会。大丸ミュージアムが驚
くほど変身しているということで、楽しみに出かけました。
なるほど12階でエレベーターを降りるとなにやら薄暗い空間。
大丸ミュージアムの中壁を取り払って、大部屋にして、真ん中
にと奥に苔庭を作って、立体的に着物や帯を展示してありまし
た。

入ってすぐのところに段々に立体的に展示されていた、松竹梅
の三枚の着物。黒地に松、赤地の竹、白地の梅。色の重ね=襲
(かさね)のダイナミックさに圧倒されました。「波の花」とい
う青い着物は、みずみずしい青のグラディエーションに黒い墨
が鮮やかに映えていました。

コシノヒロコの書、流麗な線でひょいひょいっとした感じで書
かれたかな文字がデザインされた着物もよかったです。「いろは」
という着物でした。

コシノヒロコの着物と一緒に展示されていた帯が、これまたす
ばらしいものでした。「いぶし銀」というか錦というか、そんな
微妙な色合いの箔に描かれた踊るような書体。それが帯に織り
こめられています。こちらは、とにかく渋いのです。一見地味
に見えるのですが、よく見ると部分的にとても鮮やかな色合い
があったりして何とも不思議な風情です。

ちょうど作者の誉田屋源兵衛さんがいらっしゃって、会場をぐ
るっと回りながら自作の帯の解説をされました。坊主頭で蜘蛛
と蜘蛛の巣がデザインされた着物を着ており、一見怖そうに感
じたのですが、初心者の質問にもていねいに答えてくださる優
しい方でした。

これらは、数十年間も倉庫に眠っていて自然に変色した銀箔な
んだそうです。地の色は自分で意図して作ったものではないと
のことでした。そこに薬剤で字を書いて、それを帯に誂えたも
のだそうです。

帰宅するとちょうど通販で頼んでいた浴衣が届きました。今年
の夏は和テイストにどっぷりとはまることにします。





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最終更新日  2006年04月19日 00時17分22秒
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