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つまずく石も縁の端くれ

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2006年04月19日
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カテゴリ:読書
信長の棺

某首相も読んでいたという歴史小説。織田信長を敬慕する記録
係「信長公記」の作者太田牛一を主人公とした歴史小説。本能
寺の変で行方不明になった信長の遺骨の行方、桶狭間の戦い、
秀吉の出自、光秀謀反の理由などが散りばめられていて、そこ
そこに面白く読めた。

ただ序盤で必死になって運んだ信長から預かった謎の木箱が、
ミステリーの鍵になっているのかと思えばそうではなかったり、
その都度、テーマが変わっていくので、全体のプロットの構成
が今ひとつだと感じた。信長の遺骨の行方探しだったら、それ
ひとつに絞った方が、読み物としては面白かったのではないか
と思う。ミステリーなのか、伝奇小説なのか、純粋な歴史小説
なのか、路線があいまいなのが残念だった。






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最終更新日  2006年04月20日 05時41分55秒
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