カテゴリ:アート
ホテルオークラの「花鳥風月」のチケットでこちらも入場でき
ます。入るといきなり和田栄作の「こだま」がありました。 この画家も、竹橋の近代美術館の「おうな」で知った画家です。 それ以来、ぽつぽつと出会っているのですが、今回の「こだま」 は、はっとするような絵でした。裸婦が耳に手を当てて、こだ まを聴いています。大きな目を見開いて、その表情は何かに出 会って驚いているかのようにも見えます。木霊に出会ってしま ったのかもしれません。最初に見たときは、青木繁の一連の神 話の絵かなと思いました。(実際には青木以前に描かれたものです。) 岸田劉生の「二人麗子図」は、新橋の東京美術倶楽部に続き、 今年、2度目の出会い。いつ見ても、多様な赤の使い方がすば らしい絵です。 小磯良平の「踊り子二人」も、小磯良平らしい、カチッとした まじめな女性像で好感を覚えます。 一押しだったのが、岡田三郎助の「五葉蔦」↑。うちわを持っ た浴衣姿の女性。黒田清輝の湖畔のようにリラックスした感じ ではありませんが、一瞬の表情を捕らえた美しい女性像です。 白い肌がほんのり赤く染まった頬。あなたの選ぶ美女の絵(日本編) ベストテンに入選です。箱根のポーラ美術館に、この画家の 「あやめの衣」があるのですが、さしずめそちらはうしろ姿 大賞です。 第二室にあった、モネの作品2点。まだ初期の作品なので、全 体に色調が暗く、とろけるような感じの作品ではなかったです。 ただ、これは最も早い時期に日本に輸入された印象派の絵だと いうことです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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