1893228 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2007年09月23日
XML
カテゴリ:
昨年、秋に完成した宝物館「円融蔵」で、復元模写された往生
極楽院の舟底型の極彩色の天井画を見ることができるというこ
とで、国宝阿弥陀三尊像を拝みに出かけた。

京都駅前に降りると、あちこちの寺院に行くためのバスを待つ
長蛇の列でごった返している。こんなにすごい京都駅前をはじ
めて見た。さすが3連休の中日。観光案内所には本日の宿は満
室ですという張り紙が出ていた。

京都バスでちょうど1時間。鴨川沿いを北上するようになって、
バスはやっと、スムーズに走るようになった。

大原を訪ねたのは何十年ぶりだろうか。以前の記憶はまったく
残っていない。

三千院の御殿門をくぐり、客殿を抜け、往生極楽院に昇ると目
前に、阿弥陀三尊像が出迎えてくれる。いや、出迎えられては
困るのだ。

阿弥陀三尊像.jpg

平等院の阿弥陀如来よりも優しげな表情。脇侍の観音菩薩、勢
至菩薩が、すぐに立ち上がれるようにやや前かがみの正座をし
ている。正座のことを大和坐りというのだろう。観音菩薩が持
っているのが蓮台で、ここに死者を乗せて極楽浄土へ連れて行
くのだ。阿弥陀来迎図の絵画に描かれた光景を立体化したよう
な、かなりリアリティ溢れた造形だ。

観音堂まで上り、再び往生極楽院の前を通ると、もう団体客で
いっぱいで、下の広場まで人がごった返していた。間一髪であ
った。

復元.jpg

昨年の10月に完成した円融蔵。往生極楽院はこのように荘厳
されていたのかと、思わず感嘆した。頭上からは、天女の撒く
無数の散華が舞い落ちてくるようだ。これなら極楽浄土に行っ
てみたいと思うだろう。

ここにあった鎌倉時代の不動明王像。本尊を被うような火炎光
背が見事な出来栄え。昨日の仏画を思い出した。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2007年09月24日 19時27分03秒
コメント(6) | コメントを書く
[旅] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.