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つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2008年04月28日
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カテゴリ:アート
2階の絵画コーナーでは、江戸時代の狩野派の特集。
まずは、奇想の絵師、狩野山雪の「雪汀水禽図屏風」
がいちばん。あちこちの書籍に紹介されているのだが、
ようやく、この絵に出会うことができた。

この絵を目の前にすると、まさに夢の中の情景のよう。
一筋一筋、高く盛り上がる銀色の波。垂直水平に描か
れた岩。辻先生はこの岩を骸骨のようだとギョッとす
る江戸の絵画で述べていた。浜から金箔の空へジグザ
クに群れをなして飛ぶ千鳥など、実際では絶対にあり
えない山雪の創造する美の世界。椅子に座ってじっと
この世界に浸る。

隣には、狩野探幽の「四季松図屏風」がある。春夏秋
冬の4本の松が屏風に描かれている。秋は紅葉した蔦
を這わせた松。冬は雪が積もった松。春の松と夏の松
の区別がつかなかったが、木の若さの違いなのだろう
か。これもため息モノ。

久隅守景の四季耕作図屏風は、上記の作品とは打って
変わって、人の生活感に溢れている。

このコーナーだけ見ても、はるばる京都に来た甲斐が
あったと大満足。





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最終更新日  2008年04月29日 22時35分47秒
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