花屋な日々

むーちゃんがかなり厳しい感じになってきてしまって、
今日は、麦ちゃん、ミケ子と共に病院へ。

むーちゃんの前足が、以前からなんとなくへにゃへにゃしてるのは気になっていたけど、
昨夜は久しぶりに歩いてる姿を見て驚いた。
大抵はケージの上のベッドにいたり、キャットタワーの箱の中にいて
全体像がなかなか見られない。
昨夜は珍しくケージの上から降りてきて、お尻とんとんを催促されて嬉しかった。

その時、右前足が
かかと？部分からベタっと外に開いていて。
全体的に前足が　外へ外へ開いて歩いてることに気づいて。
んん！？なにこれ？脱臼？パテラ？
痛そうな素振りはないものの、ネコの前足が外に開いて歩くなんておかしい。

腎不全の悪化から、ほとんど食事をとれなくて、唯一ちゅーるだけはなめてくれているものの、どんどん痩せてきてしまう不安もあり、今日は思いきって病院へ連れて行ったのだ。



体重が激減してること、
筋肉が落ちて皮が余ってたぷたぷになっていること、
骨の異常ではないこと、などから
数値的にみても神経障害ではないか、とのこと。
まるっきり感覚がないわけではないが、ここまで筋力が落ちていると、力が入らないのもあるし、神経障害が出ても不思議はない数値だと。

今日の血液検査ではBUNは150を超え
クレアチニンも7を超えてる。
どちらも通常上限値の3倍から5倍の数値。
むしろ、食欲があるのが不思議で
神経障害や幻覚からの異常行動が起きてもおかしくない数値だそうだ。

高い所に上るのも、落ちる危険があるから気をつけて、と。

貧血もかなり進んでいるから、点滴もできず
現実には「何もできない」レベルの数値なのだ。

腎不全末期。
むーちゃんの嫌いな病院。
私も連れて行きたくなかったが
手の問題はまた別物だと思った。
別物ではなかったか、、、



病院へ行ったショックや疲れもあってか
今夜のむーちゃんはケージの裏に潜り込んで出てこない。
何も口にしない。
少量の輸液だけはしてもらったものの、
貧血のせいか高い所に行かない。

床にいてくれるのは、私としては安心だけど、
むーちゃんは本当は高い所に行きたいから、
今日は、その体力も残っていないのかと逆に心配になる。
顔も見せてくれない。
覗き込めば、どんどん奥へ隠れてしまう。


神経障害が４肢に起これば歩けなくなる。
その前に、幻覚による異常行動が出る可能性も高い。

BUNもクレアチニンもこんな高い数値のまますでに半年。
頑張っているむーちゃん。
いつ、何が起きてもおかしくないと言われたし、私もそう思っている。

病院の帰り道は
むーちゃんと出会った日からの記憶が頭の中を回ってた。

生きているレベルなのか？という数値からのスタートでの保護。
短命と言われた現場。
愛護センターが「虐待飼育だ！」と飼い主を怒ったほどの多数のネコたちがいた場所。
立ち上がることもできなかったむーちゃん。
削痩、貧血、鼻血、肉球破裂、餓死寸前で。
瞳孔は、大きくなったり小さくなったりしていた。

あれから７年、うちに来て元気に楽しく暮らして。
乳腺摘出手術をしたりもあったけど、
元気に楽しく暮らしてた。
腎臓が悪化してからは、おもちゃで遊ぶこともなくなった。
みんなにやさしくて、可愛いむーちゃん。
いつも、まーちゃんと抱き合って眠るむーちゃん。

私はといえば、むーちゃんが嫌がる輸液をすることしかできなくて。
それ以外は、投薬など無理強いはしないで、そっとそっと見守るだけ。

おとなしくて遠慮がち、控えめなむーちゃんだから、余計に気になってしまう。
何か大切なことを見落としてないか、毎日自問自答する。

みんな大切。どの子も特別。
みんなみんな、大切な愛しい同居人。

甘えることもせず、ひとりでじっと頑張ってるむーちゃん。だから尚更心配になる。
ネコは、がんばり過ぎるくらいがんばり屋さんだから




たくさんの子達を腎不全で見送ってきた。
それぞれ　症状が違ったり
治療が少し違ったり

それぞれのベストを模索するけれど


治らない病と向き合う現実は

なかなかどーして　　へこたれそうになる。

だけど、むーちゃんがこんなに頑張ってるから、
私がへこたれている場合でもない。

いつもと同じ日常を。
それがどれだけ大切でかけがえのないものなのか、
ネコは、いつも、教えてくれる。