花屋な日々

フータがリンパ腫宣告を受けてから
丸一年が過ぎた。

フータは相変わらず元気に穏やかに暮らしてる。

先生たちも驚いている。
１日おきのステロイドだけで、よく頑張ってるって。


抗がん剤も止めて、ステロイドだけ。
他はなにもしてない。

胸水はたまるから、今も時々抜いてもらってる。
毎週抜いてたのが、最近は2～3週間おきになった。


しんどそうな素振りもなく、食欲もあって
時々元気に走り回ってる。
フータがリンパ腫だなんて、忘れそうになるくらい通常運転のフータ。

忘れちゃいないけどね、
投薬もがんばらなきゃだしね。

ありがたい。
フータが元気でいてくれて、本当にありがたい。

フータは自立したオトコなので、あまり甘えてこない。
それでも時々　私の足元にオデコを押し付けて甘えてくると
抱き締めたい衝動に駆られるけれど
フータは抱っこが嫌いだからそんなことはできない。噛みつかれちゃう。

たいしたもんだと思う。

ネコは、本当に
たいしたもんだ。



愛ちゃんは生後８ヶ月を過ぎた。

体重1.5キロ弱。
ゆっくりだけど大きくなった。

最初見たときは　あまりの小ささに衝撃を受けた。
これで生後２ヶ月なんて信じられないと思った。
小さな頭は　目が開いたばかりの赤ちゃんみたいだった。

みんな、愛ちゃんは一年生きないと言った。

今　生後８ヶ月。
だとすると、命の期限は迫っているのだろうか。

だけども私には
愛ちゃんがあと４ヶ月も生きないなんて、とても思えない。

一歳になる前に突然死するリスク。
確かに高いのかもしれないけど、

愛ちゃんは今日も元気に楽しそうに、
床の上をくるくる回る。
転んでもすぐ起き上がる。
転がってもすぐ起き上がる。
見えない何かを捕まえようと、精一杯手をのばして掴もうとする。
あればあるだけ何でもモリモリ食べちゃう。
うんちはちゃんとトイレでできる。

あごを上げて、首を左右に傾げる仕草がとってもかわいい。
音を聞くときの仕草。
本当に可愛らしい。

おねしょや粗そうはご愛嬌でしょ。
ゴキゲンに楽しく生きてれば上等でしょ。

愛ちゃんはほとんど風邪もひかず、下痢もせず、嘔吐もせず、健康だと思う。
下痢嘔吐くしゃみは何度か少しはあったけど、この小さなからだにしては　かなり健康体だと思う。
体の大きなタラちゃんなんて、しょっちゅう風邪ひいてる。
そう考えたら愛ちゃんは丈夫な体に生まれたよね。

これだけ食べてもほとんど下痢嘔吐しないなんて、なかなかいないと思うよ。

食べただけ身にならないのが不思議だけど
体重は少しずつでも増えてるからよしとする。
上等だよ愛ちゃん。

触ると怒るからあまり触れず
ただただ愛ちゃんがくるくる回るのを眺めるのが日課。
たまに疲れると自分でケージのベッドに戻ってちんまり座ってる。

ケージから出るとたくさん運動して
ケージに戻ると静かに寝る。
優等生か愛ちゃん。



私は　一年が年々早くなって
ここから更に老いるまでのスピードは、更に加速していくのだろうと痛感してる。

月日の流れは早い。

いろんなことがある中で
そのときは辛く長く感じても
過ぎてしまえばあっという間に過去は遠ざかってしまう。


だからこそ、今を大切に、
この一秒一秒が　宝物のようにキラキラ光る。


大切なのは　生きた長さじゃないって
誰もが頭でわかっていて
なのに誰もがジタバタ必死になる。

いつもと変わらない何気ない日常こそが
大切なんだってこと、
ネコはきっと　ちゃんと知ってる。


今日も１日　穏やかに楽しく生きてくれてありがとう。

明日も　今日が　続きますように。