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カテゴリ:Super GT
今年は一度しかF1の開幕前展望を書いていませんが、3戦を経過した今も予想どおりだったな・・・と思っています。
フェラーリは開幕のサクヒールこそ混乱に乗じて勝ち星を挙げることができましたが、荒れないレースでそれこそ淡々とレースが進む展開だと満タン時と軽い時との挙動格差が大きすぎるフェラーリはポジションアップに苦労しているように見受けられます。 そんな中、よくも悪くも長年フェラーリに慣れ親しんだフェリペはそのピーキーなマシンにもいち早く順応し、セパン以外はポディウムを獲得する安定感を見せています。このあたりはフェルナンドよりもフェリペのほうが1枚も2枚も上手。フェルナンドは荒れた開幕戦の中こそ、チャンピオン経験者の勝負勘と嗅覚で1位をもぎ取りましたが、その後はピーキーなマシンに対応しきれていません。 第3戦セパンは比較的順当にレースが進み、ドライヴァーのマッチングを含めたマシン特性が顕在化したレースと言えます。 速さの基準はレッドブルが握っています。テクニカル・トレンドの方向性はマクラーレンがリードしています。メルセデスGPも速さは充分な競争力を持っていますがコースにアジャストさせることに苦しんでいます。給油がないのでフューエル・エフェクトを利用する戦術も使えません。コース上でポジション争いを決着させる必要がありますが、レースが荒れたときのティームやドライヴァーの判断もカギ。荒れたレースが多く、知将ロス・ブラウンの戦略を実現しにくいのもマイナス要因。まずは一発の速さを磨いて序盤のトラブルに巻き込まれないスターティング・グリッドを定位置化することも急務でしょう。 フェラーリは速さこそあるものの、コースとのマッチングに当たり外れが多く、軽いタンクでのアタックと満タン時のアタックで違うマシンに乗換えたのでは?と見紛うほどの挙動変化がある点の是正は必須でしょう。重い時と軽い時とのタイアにかかる荷重を細かくシミュレートし、マシンの細かい重量変化や荷重変化に対応するため積極的にタイアを上手に使うことを目的として作りこんだフェラーリならではなのですが、今のところそれが裏目に出た感が否めません。 ただ、フェラーリもこのまま看過するとは思えませんのでイスタンブールあたりまでにはまとめてくる可能性があります。 それまでの間にレッドブルやメルセデスGPやマクラーレンがどれだけポイントを伸ばせるかが今シーズンの行方を決めると思います。 これから上海、カタルニア、モナコ、イスタンブールと、マン・マシン・インターフェイスとマッチングがどれだけ進んでいるかを探れるコースが続くので今後はそちらに注目していこうと思っています。 さて、話題は変わってスーパーGT。 正直、開幕戦はがっかりした。というより悔しかった。一番速かったのに、気まぐれな天気に翻弄されて後退し、最後はホンダ同士でHSVが一度に2台も全損に近いぐらい潰れて戦線を離脱してしまったのですから。 でも、そのつけを次の第2戦できっちり返すあたりがこの2人の凄いところ。かねてから僕はNSXでタイトルを獲りたければ絶対に小暮君とロイックさんを組ませるべき、とことあるごとにこのブログで言い続けてきましたが、今年は磐石。 このことからもホンダがHSVに託す思いをうかがい知ることができます。 故本田宗一郎最高顧問を追悼する際に特別編集された社内報ポールポジションに中村良夫氏のコラムが載っています。 ホンダがF1に参戦することを宣言した昭和39年1月。僕はまだ生まれておらず、ホンダはこの時点で軽トラックT360と小型スポーツカーS500のラインナップのみ。 そこで中村氏はマン島のTTレースで好成績を収めたらF1にチャレンジしてみてはどうかと提言すると故最高顧問はこう答えたそうです。 「できるかできんかオレにはわかんねえけど、オレはやりてえよ!!」と。 NSXの誕生にもこの精神がありました。できるかどうかはやってみなけりゃ解からない。これこそがホンダ・スピリット。 NSXの意志を本当の意味で受け継がせるスーパースポーツを生み出すのならホンダは「デヴュー・イヤーのタイトル獲得」という至上命題をHSVに課しているはず。 童夢やホンダ・レーシングのみなさん、小暮君、ロイックさんにはデヴュー・イヤーのタイトル獲得なんて「できるかできんかオレにはわかんねえけど、オレはやりてえよ!!」の心意気で、FRでもホンダはやれる!ということを証明してほしい。 そうなったら僕にとってはオンもオフも2010年は物凄いビッグ・イヤーになります。 頑張ってください。ホンダ・レーシング、童夢、M-TEC、そしてHSV-010のドライヴァーの皆様、心から応援しています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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マクラーレンの強さと先見性はご指摘の通りでしたね。
それ以上にStrikes Backさんのスゴさを実感したのが今日のFN開幕戦。 レースはNakajimaの小暮選手がポールトウウィンを達成するだろうと思っていました。 Strikes Backさんをすごいなと思わざるを得ないのは何年も前にこのブログで書いておられたことが日本のレース界で現実のものになっていることです。 「速ければマシンを壊してもいいから」と言っていた元レーサーが代表を勤めるチームは今季は1人だけのエントリー。 しかも壊してばかりのトレルイエと結果に波がある松田選手は今季はインパル以外でもシートを獲得できず。 今季のFNには速いけれど壊すドライバーは誰一人として残っていません。インパルのオリベイラもどちらかというと壊してしまうタイプでしたがGTのクレバーさがFNにも活きてきたように思います。 日本には遅れてその傾向が現れるとおっしゃっていた通りの展開に驚きを隠せません。 技術者でさえも時代の潮流を見極めることが必須とされる時代なので無理もないとは思いますがStrikes Backさんの先見性と洞察力には頭が下がるばかり。 これからのテクニカル・ディレクターはスポンサー・マネジメント力が最重要なのですね。 Strikes Backさんの言葉にはいつも新しい何かを伝えてくれる重みがあります。 これからもがんばってレースを面白くしてください。応援しています。 (April 18, 2010 10:54:25 PM)
インパルはオリベイラと平手選手の2台です。
初歩的なミスでもうしわけありません。 F1もこれだけ変わったんですから何年か後のFNはまた変わってるのでしょうね。 (April 19, 2010 12:39:15 AM)
ラブFNさん
>インパルはオリベイラと平手選手の2台です。 >初歩的なミスでもうしわけありません。 > >F1もこれだけ変わったんですから何年か後のFNはまた変わってるのでしょうね。 ----- FNは周期的に改革されていますがやがて大きく舵取りをしなければならない日が来る可能性はありますね。 可夢偉の活躍を見ても解るように日本国内のステップアップカテゴリー卒業生ではF1での活躍は難しいかもしれません。 F1にリンクしない独立したカテゴリーとしてのフォーミュラとしての位置づけとしては北米のIRLがありますがFNがIRLのような組織や運営力をもつ団体として成長できるとは思えません。 パンパシフィック・エリアまで範囲を拡大し、興業として観戦客を呼び込めるかと言えばそれも難しいですからね。 スーパーGTのほうは可能かもしれませんが安易な拡大や肥大は無駄を生み、経費増加を招くことは必至で、年間の予算拡大を含めて考えればリスクを伴うことは間違いありません。 (July 13, 2010 08:56:24 PM) |