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カテゴリ:映画「ま」行
2018年(平成30年) 日 リリー・フランキー 安藤サクラほか 120分
スーパーマーケットで父と息子が抜群の連携で万引きをする。 住まいには妻・妻の妹・祖母と5人暮らし。 ある日、夫は帰り道でDVに遭っていると思われる女児を哀れに思い連れて帰る。 この家族、万引きをする生活だけに留まらず、どこか変だ。 登場人物、全員が何かしら人のものを盗んで生活をしている。 正確には松岡茉優が演じた亜紀は財物は盗んでいないけれど、彼女は妹の名前を盗んで源氏名にして風俗店で稼いでいる。 撮影をした家が、リアル過ぎるほど汚い散らかりよう。 俳優陣の服飾がファストファッションでオーラが感じられない。 (リリーさんは本当にそからへんにいる建築現場の労働者にしか見えない) 民放のプライムタイム帯のドラマは「どこにいるの、そんなひと、そんなカップル」 ファンタジーの世界で彩られる(だからほとんど観ることもない、恋ダンとか知らんし) この映画の擬似家族は「ひょっとしたら棲息しているのかも」と感じさせるものがある。 底辺の世界で住み、そこから抜け出そうという努力もせず、盗みは職業の一部として生きている。 万引きをしたことがある身として。 だんだんとその財に対価を支払うことが「あたりまえ」から「異常」に変わっていく。 この映画で度々盗まれるカップラーメン。 買うものではなく、盗むことがあたりまえ、だと。 盗んだ罪は罰として対価を支払わなければならない。 カップラーメンなら稼いで返せるけれど(いやこれもおかしいことを言っているのだけれど) 時間と記憶は返せない。 だからリリーさんとしょうたがバスでお別れするとき、父親としての体験が彼を襲う。 一方息子のしょうたは時間と記憶の深度が浅いからか、チラッと後ろを振り向くにとどまる。 このあとの父と息子が再会する日は来ないだろう。 父はどうやって立ち直るのか、息子はこの記憶を封印して成長していくのか。 そして、りんと呼ばれていたじゅりはDV生活に戻り、ベランダの外の世界に焦がれながら暮らす。 りんにとって、疑似家族での暮らしのほうが人間らしい生活を送れた日々なのだから。 松岡茉優の体当たりな風俗嬢の役(胸がゆっさゆっさにはゴクリでした) 安藤サクラの全裸に、ひとりで鑑賞しているのに目のやり場に困った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021.01.12 23:01:09
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