バルジ大作戦
1965年(昭和40年) 米 ヘンリー・フォンダほか 167分<あらすじ>1944年の冬、まもなくクリスマスを迎えるドイツ戦線。連合国は気が緩み英気に欠け、逆にドイツ軍のヘスラーは乾坤一擲の戦車での突撃を企む。警察官あがりのカイリー中佐はドイツが何かを企んでいることを疑っている。わたしのインチキ格言誰だって現状維持が最も心地よい劇中、ヘスラーが戦闘続行できることに喜び、部下が何故喜ぶのかと問うた答えが「戦闘が続行できるから、戦服がずっと着られるから」と満面の笑み。部下はその答えに凍り付き配置転換を望む。たとえ戦争であっても、ひとはそこに慣れ切ってしまうと、現状のままを望むものなんだなあ。第二次世界大戦が終了して20年後にこのような作品が撮影されている。戦車の迫力、CGもないこの時代だから全て本物だろう。爆発もしかりで、実際に火薬などを使っている。本物にしか出せない(機械であれ)息遣いを感じさせてくれた。