新井新監督の記者会見を見て感じたこと
広島カープの監督に新井貴浩氏が就任した。その記者会見で素晴らしい話があったので紹介したい。・若手の底上げというか、力をつけさせることが大切だと思います。しかし若手だけでは勝てないんですよね。若手、中堅、ベテラン、外国人選手のバランス、何ごともバランスを大切にしていきたいなと思っています。・監督、コーチ、選手は目の前の戦いを全力で戦うんですが、例えば1年単位で考えてみた場合、序盤、中盤、後半を念頭に置いて、中期的、長期的な考え、そういうビジョンを持って戦いたいなと思います。いつまで監督を続けられるかは分かりませんが、3年先、5年先の目標を明確にして取り組んでいきたいと思います。・佐々岡真司前監督が退任会見で「何も残せなかった」と言っていました。そんなことはありませんよ。たくさんの若手を起用してくれました。特にピッチャー陣、彼らが芽を出して、つぼみにしてくれたのは佐々岡監督です。今度は自分が水をやって、花を咲かせていきたいです。私は森田理論のことを常に考えております。この会見から思いついたことを書いてみたいと思います。まずバランスということです。私は森田理論はバランスの理論だと思っています。いつも念頭にあるのはサーカスの綱渡りです。長い物干し竿のような棒を巧みに操りながら、バランスをとって慎重に前進しています。この棒の両端に欲望と不安という重りをぶら下げると森田理論の説明ができるのではないか。このバランスが崩れてしまうと、たちまち落下してしまいます。落下すると、綱渡りという芸は見るも無残な結果に終わってしまいます。これは森田理論では両面観、精神拮抗作用などの学習で出てきます。次に目標についてです。森田理論の基本的な考え方は、「今、ここ」を大切にする考え方です。凡事徹底といいかえてもよいと思います。私はそれに加えて、1年後、3年後、できれば10年後の目標を設定して取り組むとよいと思います。私は20年後の目標として、このブログを継続していくにしています。最初は10年の目標にして取り組みました。それが今年の末で達成できそうなので、新たな目標に設定したのです。中期、長期の目標を設定すると、生きる張り合いが持てることが分かっています。他人に対する思いやりですが、相手の持っているもの、強みや長所に注目して、それらが陽の目を見るように見守っていきたいと思います。具体的には自分の気持や意見を一方的に相手に押し付けないようにしたい。傾聴、共感、受容、許容、感謝の気持ちを持って付き合いたいと思っております。