長期投資の“嘘”を暴く
サラリーマンや一般の人達が株式投資をするなら、
長い間、売らずにじっと持っておく“長期投資”がよい、
いう話を雑誌や本でよく見かけます。
実は私は、「これは本当なのかな?」と思います。
長期投資が良い、と主張する方達は、なぜ良いのかを
もっとしっかりと説明すべきだと思います。
単に、長い間持っておいた方がなんとなくリターンが高かったという各種データ
だけを根拠に、長期投資を勧めるのはおかしいのではないでしょうか?
長期に銘柄を保有するということの本質的な意味合いについて、考えてみましょう。
それは二つあります。
一つは、税金や手数料の点で長期投資は有利だということ。
短期で株式売買を繰り返すと、当然ながら、売買手数料がかかります。
加えて、売却時には儲けを「確定」することなるので、その儲け分に対して
キャピタルゲイン課税(10%)が徴収されます。
すると、課税分の10%分だけ、次に投資する際の投資元本が減ることになるわけです。
ところが、株価が上がってもじっくりと待ち、売却をしなければ、
その含み益に対する課税はかかりませんので、税金の繰延べをしていることになるというメリットがあります。
(これは、若干、難解な話ですが、まぁそういう税効果もあるんだ、ぐらいに思ってもらえればよいかと思います。)
二つ目は、企業の“価値”と”価格(株価)”のギャップが調整されて、
両者が一致するまでにかかる時間として、「長期間」必要である、という意味です。
実は二つ目のポイントが、長期投資が持つ真の意味です。
要するに、長期投資というのは、価値と価格に調整期間がかかるので
ここは“じっくり”待ちましょう!
ということなのですね。
これはバリュー投資をしているだけです。
そうなると、長期に投資をする、というのは、
別にそれ自体が目的なのではなく、
単なる価格調整のための”手段”に過ぎないわけです。
その意味において、価格調整が起こってくれるのであれば、
長期に待っていなくてもいいわけです。
むしろ、私達としては、安く仕入れた株が、できるだけ早く
市場での人気を取り戻し、上昇してくれた方がいいはずです。
ですから、私達は、企業の価値に着目する冷静なバリュー投資家でありつつも、
一方で、自ら発掘したアイドルの原石が早期に人気上昇するのを願う
敏腕プロデューサーでなくてはならないと思います。
単なるバリュー投資家でなく、ハイリターンを生み出す投資には
人気の出るストーリーも必要なのです。
長期投資は、単に座して待つだけ、というイメージがあります。
芸能界で言えば、遅咲きの演歌歌手でしょうか?
私達は、実力ある新人歌手を探し出し、その人気が爆発するストーリーや
タイミングまで見抜ける真の洞察的投資家になりたいですね。
今日も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。
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