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カテゴリ:実践!企業価値評価
売上は例年10%の伸びを示す中、営業利益は堅調に推移するも、
純利益は08年で1%増にとどまりました(P/Lの視点)。 FCFマイナスで、営業CFは伸びていますが、それ以上に積極的な 投資を続けており、不足分を借入で賄っています(C/Sの視点)。 有形固定資産を増加させる一方で、運転資本は減少しており、 キャッシュを確保し易い体質になっています(B/S・経営効率の視点)。 GMの経営破たんで世界勢力図が変わる自動車業界ですが、 記事にもある通り、今後の勝ち残りのポイントは、 「環境対応技術」、「新興国市場向け小型・低価格車の開発」に絞られています。 今までは自社開発していた軽自動車ですが、 今後は軽専業の子会社を育成することで、 ホンダ本体は環境対応車に経営資源を集中します。 既にトヨタではこの戦略が実施されており、 ダイハツがその位置づけを担っています。 グループ全体で世界戦略の練り直しを行い、 軽自動車の巻き返しを狙うホンダですが、 インドのタタなど、今後の舞台となる新興国では、 総力戦でどこまでコストを下げられるかが、 今後の課題となりそうですね。 本田技研工業株式会社(ホンダ)の決算・財務分析はこちらから 以上の分析でご不明な点等ございましたら、 是非シェアーズまでご連絡ください。 感想もお待ちしております! support@shares.ne.jp お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009年06月29日 16時05分23秒
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