|
テーマ:政治について(20224)
カテゴリ:政治・政策・世相・犯罪・歴史
1.小選挙区制は不安定
自民党大勝の結果、小選挙区制度がボラティリティー(変動性)の高い不安定な制度であることが今更ながらわかった。自民党の今後の課題は党員を増やして固定票を固めることだろう。そうでなければ、そのときの総裁の戦術如何で大敗を喫する可能性もある。 2.浮動票から逃げなかった自民党 かつては自民党の森さんは選挙民は「寝ていてください」と意って、投票率が低ければ低いほど良いという考えだったが、今回は自民党が果敢に浮動票のとりこみにまわり、投票率は高ければ高いほど良いという前向きの姿勢だったのが良かったようだ。 3.片山さつき 週刊誌などではあまり好意的に取り上げられていないが、彼女のスピーチを聞いてこの人はなかなか政策通と思った。年金改革に対する評価を聞いてもこの人は即戦力になると思う。ただし、濃いキャラなのか、あまり無党派層の支持は得られなかったようだ。なぜなら日経の出口調査によると、静岡7区で片山さつきは自民党支持層の61.8%、公明支持層の72.5%、無党派層の29.9%を集めている。現職の城内氏は、自民党支持層の31.9%、公明支持層の20.3%、無党派層の42.6%となっている。 4.安全保障問題を回避 今回の選挙で自民党は「郵政民営化」に争点をしぼった。しかし本来は国政選挙は安全保障問題が重要ではないか。スペインで選挙前のテロで与党大敗の例があるので、テロがあっても大丈夫なように慎重にイラク問題を避けたのかもしれない。小泉首相の選挙上手には感心するし、それが国益にかなうのだろうが、「奇策で勝った」という印象は受ける。 5.社会主義国からの脱却 これで郵政民営化は進むだろうが、実は農協系金融機関・共済・労働系共済など、民営化をすべき対象はまだまだ多い。自民党は都市部の選挙に自信を持ったのだから、選挙制度における1票の格差を是正して都市部の票の力を大きくして次は農水省傘下の金融機関にメスを入れていかなければならないだろう。日本が社会主義国から脱却するまでには、まだまだ時間がかかりそうだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 12, 2005 09:54:41 PM
コメント(0) | コメントを書く
[政治・政策・世相・犯罪・歴史] カテゴリの最新記事
|