福禄太郎の書評と時事評論

小林作都子「そのバイト語はやめなさい」は、まさに待ち望んだ本です。

「お席のほうへご案内します」
「そちらのお色でよろしかったでしょうか」
などの耳障りなバイト語の間違いを解説し、正しい言い方を示します。敬語についての分析も詳しく、ためになります。自分が知らず知らずのうちにバイト語に感染していないかのチェックにもなります。

80ページにタメ語、バイト語、ビジネス語の対比表がありました。これを石に刻めば日本版ロゼッタストーン※になると思いました。
（例）
タメ語：「ってゆぅかぁ」
バイト語：「っていいますかぁ」
ビジネス語：「と、申しましょうか」

※ 縦114cm、横72cm、厚さ28cm重量762kgの花崗閃緑岩の板で、上から順に、古代エジプトのヒエログリフ、古代エジプトのデモティック（草書体）、ギリシア語を用いて同じ内容の文章が記されている。（Wikipediaより）