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テーマ:政治について(20230)
カテゴリ:政治・政策・世相・犯罪・歴史
最近、急に地方の医師不足が報道されるようになりました。特に参加の医師が不足していて深刻なようです。
昨日届いた雑誌「選択」9月号の91ページ遠山高史医師「不養生のすすめ」にその理由が書いてありました: 平成16年度から医大卒業後2年間の研修を義務付けた制度が発足した。 その直後から医師の不足が言われ始めた。 この制度の狙いは医師の供給権を大学から奪い、自由化するところにあった。 卒業したての若い医師は2年の研修業務を終えればほぼ好きなところで仕事ができるようになった。これまで、若い医師の無償に近い労働に依存していた大学病院に人が集まらず、その大学からの派遣を当てにしていた病院は軒並み医師を得られなくなった。若い医師は大都市にある名門の大学病院や患者の多い大型の病院に集まりだした。 【福禄太郎】 1.「2年間の研修」制度の背後にどのような政治ドラマがあったかわかりませんが、医療の地域格差を生み出すことが予見できなかったのでしょうか。「白い巨塔」「医龍」のような医学ドラマでは医学部教授が悪玉と決まっていますが、このステレオタイプ的な見方も危険なことがわかりました。 2.地方の医科大学の定員を増やしても、制度をうまく仕組まないと地方の医師不足は解消しないのではないでしょうか。 3.最近の労働者派遣法の次の改正も、医師の適正配置がコントロールされていれば無かったのかもしれないと思いました。 ・すべての医療関係業務について、産前産後休業、育児休業および介護休業を取得した労働者の業務を行なう場合に限り派遣を認めることになりました。 ・へき地や離島など医師の確保が困難な一定の地域について、当該地域に所属する病院、診療所等対する派遣をみとめることになりました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
September 2, 2006 09:26:03 AM
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