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カテゴリ:政治・政策・世相・犯罪・歴史
猪瀬直樹「この国のゆくえ」を読みました。
小泉改革は何を行い、何が課題なのかを詳しく解説しています。 猪瀬直樹さんは、毎月末の土曜日の夜、「朝日ニュースター」というCA→V(ケーブル放送)やCS(通信衛星)の直接受信のためのチャンネルで「月刊ニュースの深層」という番組しました。スタジオは朝日新聞の社屋の片隅にあります。地上波だと、コメントを三十秒で言わなければいけません。そこで視聴率のこともあるからむずかしいテーマは企画になりにくいのです。しかし、この番組は約二時間、たっぷり時間がありました。そこで具体的なテーマ・提案を選んで、有識者を招いて対談形式ですすめました。それをまとめたのが本書です。小泉さんがこの四年間で、やったことは、文教および科学振興費を削り、防衛もわずかに削り、公共事業門はいっぱい削りました。ODA、中小企業対策費、エネルギー対策費、みんな削っています。逆に増えたのは、社会保障関係費で、これはこれからの課題だそうです。 そのほか、印象に残った部分; 小泉首相の失言が無いのは何故か:(田原総一郎) 田原総一郎が小泉首相に「ワンフレーズ・ポリティックスってあんた、みんなに悪口言われているよ。もう少し喋ったらどうか。」といったら、首相は 「いろいろ喋ったら、自分のいちばん嫌な部分だけがマスコミに 流れる。しかしひと言しか言わなきゃ、どのマスコミもそれを使う」と言っていた。つ まり小泉さんはあれを、じつは戦略的にやっているということなんですね(笑)。 メディアは信用できない:(猪瀬直樹) 二〇〇五年夏、郵政国会は参議院でヤマ場を迎えていた。新聞社の政治部は、解 散だ、解散だ、と煽り立てている。政治記者は首相の交替だ、いや政権交替だ、と 騒ぎたい。政局が仕事だと勘違いしている。彼らにとって四年もつづく長期政権は、 髀肉の嘆(ひにくのたん)を託(かこ)つもので、退屈きわまりないのだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
February 20, 2007 09:39:45 PM
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