福禄太郎の書評と時事評論

トランプVS習近平 そして激変を勝ち抜く日本【電子書籍】[ 富坂　聰 ]
勇ましいタイトルは読者受けしやすいようにつけられたようで、
実際には最近の時事トピック、南沙諸島・尖閣諸島・シリア・北朝鮮の核問題・ＴＨＡＡＤ配備について
マスコミとは異なる見方を提示して、日本外交の課題を指摘したものです。
THAAＤは韓国の防衛にはほとんど役に立たず、米国の対ロシア・対中国へのにらみを利かせるのが目的との指摘はなるほどと思いました。オバマ大統領が弱腰というのも大間違いで、米国は
誰が大統領になっても国益をしたたかに追及していると著者は見ています。
また、米国も中国も戦争になった場合にまずはＧＰＳ衛星の破壊からはじまるでしょうが、
すでにＧＰＳは経済インフラに欠かせないものになっているので、両国に壊滅的な
影響を与えるので、とても戦争にはできないと見ています。