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カテゴリ:政治・政策・世相・犯罪・歴史
【中古】戦略家ニクソン—政治家の人間的考察 (中公新書) この中公新書によれば、「ウォーターゲート事件」とは、1972年6月17日にワシントンのポトマック川畔にある「ウォーターゲート・ビル」で五人の男が窃盗現行犯で逮捕されたことに端を発します。この五人は捕まった時点で精巧な電話盗聴機やカメラ、それに現金を新札で所持しており、ビルの6階にあった民主党全国委員会本部の事務所に侵入したところを警官に逮捕されました。これら犯人はニクソン大統領のまったく関知しないまま、しかも事実上は何の意味もなく不必要な民主党全国委員会本部の情報を盗もうとしたのです。何故不必要かと言えば、ニクソン支持率は圧倒的に高く、現に二期目の大統領選はニクソン大勝だったからです。そうであれば、民主党側の情報を、どうしてこのような非合法的手段に訴えてまで入手しようとしたのでしょうか。ニクソン側近の大統領に対する過剰忠誠心がこのような愚行を生んだのです。換言すればニクソンのためとの忖度が、ニクソンの失脚につながったと言えます。 今回の加計問題でも、もしも安倍首相が獣医学部の認可をお友達のためにしようと思えば、第1次安部内閣の時にもできたでしょう。しかし当時自民党政権は否定的で、民主党政権になって前進したと報道されています。今回の首相周辺の忖度による文部科学省による圧力は、安倍首相にとってみれば迷惑だったと思います。安部首相は、経済政策では先送りばかりで見るものがないのですが、外交に関しては対応が早いので、ここで心労のため体調を崩されたりすると、日本のためにはまずいと思います。
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Last updated
June 26, 2017 12:00:30 AM
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