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月別・カンゲキのまとめ

2017.12.30
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今年もたくさんの作品と出会うことができました。

歌舞伎=63(回数は70)
文楽・素浄瑠璃=18
能・狂言=2
その他の伝統芸能=3
ミュージカル・オペラ=10(回数は11)
ダンス・バレエ=11
演劇=22
ライブ・コンサート=6
その他=2
1年合計して137本(145回)のステージを観ました。

映画は31本。
DVD試写は除いての数ですが、来年はもう少し増やしたいです。
(何本か、劇場で観たシネマ歌舞伎が数に入っていないかもしれない)

今年一番の舞台は何だったか?・・・などというのは愚問中の愚問。
でも、もし1つ挙げるとすれば、「氷艶」だったかな、と。
あそこまでのものができるとは、思っていなかった。
お見それしました、染五郎。そして、世界レベルのフィギュアスケーターたち!

ミュージカル界では、やはり「ビリーエリオット」の成功は外せない。
絶対日本では無理!と思った2011年から6年ですよ。すごいな〜。
あと、平原綾香のミュージカル参戦も喜びたい。
来年の「メアリーポピンズ」にも期待している。

個人的には、
行きたい行きたいと思っていた京都観世会館に行けたのがよかったです。
来年は、もう少しお能を観ていきたいと思っていますが、どうなりますやら。

来年の観劇初めは1月3日から。高麗屋三代襲名で幕を開けます。
また来年も、たくさんのカンゲキと出会えますように。
皆さまも、たくさんカンゲキできますように!

よいお年をお迎えください。






Last updated  2017.12.30 00:00:32
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2017.12.28
今月は、歌舞伎6(回数は8)、文楽・素浄瑠璃3、演劇5、ダンス・バレエ・ミュージカル2、で舞台は16(18)、映画2。
忙しいはずです。いつもの倍は観ている計算。

【歌舞伎】
十二月大歌舞伎(第一部)「実盛物語/土蜘」@歌舞伎座
十二月大歌舞伎(第二部)「らくだ/蘭平物狂」@歌舞伎座
十二月大歌舞伎(第三部)「瞼の母/楊貴妃」@歌舞伎座
吉例顔見世興行東西合同歌舞伎(昼の部)「寿曽我対面/渡海屋・大物浦/二人椀久」@京都ロームシアター
吉例顔見世興行東西合同歌舞伎(夜の部)「良弁杉由来/俄獅子/文七元結/大江山酒呑童子」@京都ロームシアター
12月歌舞伎公演「今様三番三/隅田春妓女容性」@国立劇場大劇場

【文楽・素浄瑠璃】
文楽12月公演「ひらがな盛衰記」@国立劇場小劇場
社会人のための文楽鑑賞教室「日高川花王入相/新口村」@国立劇場小劇場
KAAT駒之助公演「奥州安達ヶ原〜袖萩祭文」@KAAT神奈川芸術劇場

【演劇】
扉座「江戸のマハラジャ」@座・高円寺
チェルフィッチュ「三月の十日間」@KAAT神奈川芸術劇場
「欲望という名の電車」@シアターコクーン
「流山ブルーバード」@本多劇場
「アテネのタイモン」@彩の国さいたま芸術劇場

【ダンス・バレエ・ミュージカル】
「老松」@セルリアンタワー能楽堂
「プクル」@日本青年館ホール

【映画】
タカラヅカスペシャル2017「ジュテームレビュー」@TOHOシネマズ六本木
「スターウォーズ 最後のジェダイ」@TOHOシネマズ六本木

今月の最優秀作品=「蘭平物狂」
アナログでここまで人をアッと言わせられる、ということを証明した、ダイナミックなアクションに。
尾上松緑の奮闘もさることながら、殺陣師として全てをコントロールした山崎咲十郎の手腕とセンスの良さ、そして、三階さんたちの奮闘。怪我も事故もなかったのは、チームワーク。素晴らしかったです。

最優秀男優賞=「二人椀久」の片岡仁左衛門
すみません。もう、空前絶後の出来で、他とは比べられない。お囃子や照明、舞台装置、全てが最高でした。本当に夢を見ているようでした。

敢闘賞=市川中車
この人抜きで、歌舞伎が語れなくなってきた。「これは僕の物語」というだけはあった「瞼の母」、冒頭の第一声が、猿翁丈にそっくり。「楊貴妃」は、初日あたりは立っているだけだったが、終盤、ちゃんと感情が表れるようになったのには驚いた。

特別賞=「タカラヅカスペシャル2017」
轟悠&各組トップスターが粒ぞろい、かつ二番手三番手にも勢いがあり、来年たくさん宝塚を観に行きたいと思わせる素晴らしいステージでした。ライブ中継が全国60ヶ所以上というのもすごい。大満足。

功労賞=「アテネのタイモン」
今年最後に観た「アテネのタイモン」。吉田鋼太郎という男を再度見直した。原作本より数段面白い舞台になっている。それも、蜷川チックに。
さいたま芸術劇場が「NINAGAWAメモリアル劇場」になっていくのを、「それ、どうなんだ?」と思っていたが、これを観たら、それもいいかも、と素直に思った。蜷川チルドレンたちが、「蜷川時代」を受け継いでいくのだな、と思えたから。これは収穫だ。蜷川が死んでも、この劇場で「シェイクスピアを全部やる」の意義がある、と実感できたから。頑張れ、鋼太郎! そして蜷川チルドレン!






Last updated  2017.12.29 23:54:21
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2017.11.30
今月は歌舞伎が5(回数は7)、文楽が2、能が1、落語が1、演劇2で11(13)、映画は3。
歌舞伎座は、松本幸四郎最後の日を、千穐楽で目撃。あたたかなカーテンコールも素敵でした。

【歌舞伎】
吉例顔見世大歌舞伎(昼の部)「鯉つかみ/奥州安達原/直侍」@歌舞伎座
吉例顔見世大歌舞伎(夜の部)「仮名手本忠臣蔵(五段・六段)/新口村/大石最後の一日」@歌舞伎座
11月公演「坂崎出羽守/沓掛時次郎」@国立劇場大劇場
「スーパー歌舞伎II  ワンピース」@新橋演舞場
翔の会「矢車三番叟/浮かれ坊主/禿/春興鏡獅子」@国立劇場小劇場

【文楽・素浄瑠璃】
11月公演第一部「八陣守護城/鑓の権三重帷子」@国立大阪文楽劇場
11月公演第二部「心中宵庚申/紅葉狩」@国立大阪文楽劇場

【能】
「幽花会」@京都観世会館

【落語】
「柳家小三治・柳家三三親子会」@銀座ブロッサム中央会館

【演劇】
「13番地の桜の園」@シアターコクーン
こまつ座「きらめく星座」@紀伊國屋サザンシアター

【映画】
「スリービルボード」@東京国際映画祭
「超級大国民」@東京国際映画祭
「馬を放つ」@フィルメックス映画祭

今月のMVP=「吉例顔見世大歌舞伎」
高麗屋三代襲名を前に、幸四郎として最後の歌舞伎座出演に、音羽屋(菊五郎)、松嶋屋(仁左衛門)、山城屋(藤十郎)、播磨屋(吉右衛門)ら当代の大幹部が勢揃いして自らの得意中の得意演目を披露。とりわけ、菊五郎の直侍と仁左衛門の勘平は比類なきオーラを放った。

今月の最優秀主演男優賞=松本幸四郎
「大石最後の一日」の説得力は、彼ならでは。「初一念を忘るるな」が胸に響いた。

今月の最優秀主演女優賞=中村児太郎
女優ではなく女方ですが。最近の児太郎の飛躍率はものすごいものがある。幸四郎の内蔵助に全く引けを取らず、自分の論理で立ち向かっていったおみのは出色。「鯉つかみ」では、ちょっぴりコミカルなお姫様を品よく演じ、染五郎との2ショットも見栄えがした。

敢闘賞=中村鷹之資
「翔の会」で見せた「矢車三番叟」の静謐さ、「浮かれ坊主」の巧みさは驚異的。「春興鏡獅子」の弥生はまだまだだけれど、歌舞伎の未来は明るい、と思わせる逸材である。






Last updated  2017.12.27 16:22:15
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2017.10.30
10月は東京国際映画祭があるので、映画が試写2、映画祭4、計6本といつもより多め。もっと見たかったが時間がかぶるなどして見られなかったものがあり。(映画祭は11月3日まで)
それに輪をかけて、今月は歌舞伎がめっちゃめちゃ多かった! 
歌舞伎7、伝統芸能2、演劇2、バレエ1、ミュージカル1で13本! へとへと。

【歌舞伎】
錦秋名古屋顔見世(昼の部)「重の井/番町皿屋敷/蜘蛛絲梓弦」@日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
錦秋名古屋顔見世(夜の部)「春重四海波/新口村/連獅子」@日本特殊陶業市民会館ビレッジホール
芸術祭十月大歌舞伎(昼の部)「マハーバーラタ物語」@歌舞伎座
芸術祭十月大歌舞伎(夜の部)「沓手鳥孤城落月/唐人話/秋の色種」@歌舞伎座
10月歌舞伎公演「通し狂言 霊験亀山鉾」@国立劇場大劇場
スーパー歌舞伎Ⅱ「ワンピース」(麦わらの冒険)@新橋演舞場
歌舞伎座スペシャルナイト「男伊達花廓」@歌舞伎座

【伝統芸能】
「平家琵琶の世界」@日比谷図書文化館コンベンションホール
「河東節開曲三百年記念演奏会」(夜の部)@歌舞伎座

【演劇】
「六条御息所」(李礼仙・小林勝ほか)@銕仙会能楽堂
オールアクトカンパニー『魔笛は三度鳴る』@テアトルbonbon

【バレエ】
Kバレエ「クレオパトラ」(中村/山本/キャシディ/宮尾)@東京文化会館

【ミュージカル】
「レディ・べス」@帝国劇場

【映画】
シネマ歌舞伎「四谷怪談」@東劇
「ダンケルク」@品川IMAX

【試写】
「KUBO/クボ 二本の弦の秘密」
「不都合な真実2」

【東京国際映画祭】(10月分のみ)
歌舞伎座スペシャルナイト「地獄門」(4Kリマスター版)@歌舞伎座
「グレイン」
「現れた男」
「人生なき人生」

今月の最優秀作品は「マハーバーラタ物語」に。
歌舞伎としての完成度が高い。インドの話をしっかり落とし込んでいる。美術が素晴らしい。

最優秀主演男優賞には片岡仁左衛門を。
「通し狂言 霊験亀山鉾」中、「中島村焼場の場」は天覧ともなりましたが、
この場はとりわけ息をのむほどの色悪ワールド。
水右衛門の高笑いはぞっとするほど恐ろしかったし、
隠亡の八郎兵衛はまるで團七人形のように妖しく美しかった…。
芸術品なのです、人間だけと、すでに人間じゃない、という域。

最優秀主演女優賞には中村祥子を。
Kバレエ「クレオパトラ」のタイトルロール、彼女しかいない!と思わせる肢体。
ぜひ長く踊ってほしいです。

あと、錦秋名古屋顔見世昼の部で、
「重の井」魁春「番町皿屋敷」梅玉が素晴らしかったです。
特に「番町皿屋敷」で、青山播磨(梅玉)が1枚ずつ皿を割って菊に一歩ずつ膝詰めで迫るところは、
背筋も凍るほど。震えあがる菊を中村壱太郎も好演、素晴らしい座組でした。

東京国際映画祭では、
4Kリマスター版「地獄門」の美しさに惚れ惚れ。
しかし1953年ですよ。焼野原の戦後から8年ですよ。
京都が焼けなかったおかげとしかいえない。
文化不毛の戦中に、必死で伝統文化を守り抜いたすべての方々に感謝。
そして、それを世界に見せつけた方々に感謝。
父が大映に入社した気持ちがわかる。「羅生門」「地獄門」…当時世界で一番すごいもの作ってる
勢い盛んな会社、誇らしい会社と思ったことだろう。

グランプリとりそうなのが「グレイン」
これは事件ですってくらい、すごい映画ですよ。モノクロで撮ってますが、美しい!






Last updated  2017.11.10 11:21:36
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2017.10.15
今月のまとめ、すっかり遅くなりました。怒涛の9月。歌舞伎3、文楽2、能1、ミュージカル2、演劇3で観劇は11本。映画は試写が2本でした。演劇3のうち、1つは「オペラ」と冠してありますし、こまつ座は音楽劇でありまして、最近の舞台は途中で歌う作品が珍しくなくなりました。でも、「ミュージカル」といえるものとは区別したいと思っています。

【歌舞伎】
秀山祭九月大歌舞伎(昼の部)「毛谷村/旅路の嫁入/幡随長兵衛」@歌舞伎座
秀山祭九月大歌舞伎(夜の部)「逆櫓/再桜遇清水」@歌舞伎座
郡上高雄歌舞伎「白浪五人男/絵本太功記/野崎村」@口明方小学校体育館

【文楽】
9月文楽公演第一部「生写朝顔話」@国立劇場小劇場
9月文楽公演第二部「玉藻前曦袂」@国立劇場小劇場

【能・狂言】
能楽金春流第十二回山井綱雄之會「二人静」@国立能楽堂

【ミュージカル】
「デスノート」(柿崎)@新国立劇場中劇場
宝塚月組「All for One」@東京宝塚劇場

【演劇】
「オーランドー」@KAAT神奈川芸術劇場ホール
百鬼オペラ「羅生門」@シアターコクーン
こまつ座「円生と志ん生」@紀伊國屋サザンシアター

【試写】
「ホリデイ・イン」
「ユダヤ人を救った動物園~アントニーナが愛した命」

今月の最優秀作品は、「百鬼オペラ羅生門」に。
芥川龍之介の名作を、観たこともない世界に作り上げた演出、舞台装置、振付、
クォリティの高い音楽、などなど。インターナショナルであって日本のコンテンツ。すごいです。

今月のMVPは、中村吉右衛門
「番隨長兵衛」はもう、至芸を超えて精神が肉体化したとしか思えなかった。

今月の特別賞を、郡上高雄歌舞伎に。
今年も、吉田剛くんはすごかった。でも、彼だけじゃなく、
一夜限りのパフォーマンスに底力を感じさせた全員の気迫。
また来年も行きたくなる、素晴らしい公演でした。






Last updated  2017.10.30 10:52:59
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2017.09.01
今月の舞台は歌舞伎5、文楽1、演劇3、ミュージカル4(5)、ダンス1で14、
映画は1でした。どの作品も力演で甲乙つけがたい。

【歌舞伎】
八月納涼歌舞伎(第一部)「刺青奇偶」「玉兎/団子売」@歌舞伎座
八月納涼歌舞伎(第二部)「修善寺物語」「東海道中膝栗毛~歌舞伎座捕物帖」@歌舞伎座
八月納涼歌舞伎(第三部)「桜の森の満開の下」@歌舞伎座
双蝶会「土佐将監閑居場」「一條大蔵譚」@国立劇場小劇場
研の会「頓兵衛住家の段」「禿/供奴」@国立劇場小劇場

【文楽】
大阪市立大学上方文化講座「祇園祭礼信仰記」(実演あり)

【演劇】
「プレイヤー」@シアターコクーン
「リミット9」@港区立麻布区民センター
「髑髏城の七人~season鳥」@IHIステージアラウンド東京

【音楽劇・ミュージカル】
「ふるあめりかに袖はぬらさじ」@明治座
「星の王子様」@東京芸術劇場プレイハウス
「ビューティフル」(平原綾香)@帝国劇場(2回)
「ビリー・エリオット」(未来/持田/柚月/益岡/中河内)@赤坂ACTシアター

【ダンス・バレエ】
「マクベス」@渋谷区文化総合センター大和田伝承ホール

【映画】
「東京喰種」@丸の内アカデミー

最優秀作品賞は、「ビリー・エリオット」に。
まさか日本でこれだけのことができるようになるとは、思っていませんでした。
特に、イギリスの炭鉱町の話を九州弁つまり筑豊の炭鉱を重ね合わせる台本にしたのは秀逸。
サッチャー政権をここまで揶揄する政治的な物語もそのままきちんと伝えていることも、すごい。

次点で「ビューティフル」
平原綾香が素晴らしい。私はすぐさまチケット買い増しして二日連続行きました。
描かれているミュージックシーンがドンピシャ自分の青春なんで、主観的なものもあるかと思い、
敢えて次点にしています。

MVPは、「ビリー・エリオット」のウィルキンソン先生役、柚月礼音に。
ダンサーとして大成できなかったちっぽけな人生を恨みながらも、
子どもたちに踊る楽しさを教える心意気、
ビリーを見出す瞬間、
家でやさぐれる様子、
すべてが素晴らしかった。そして華があった。
彼女の代表作になると思います。






Last updated  2017.09.03 19:22:54
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2017.08.01

今月は歌舞伎が6(2回行ったものがあり回数は7)、バレエ1、演劇2で9(10)、映画は試写が3でした。

 

【歌舞伎】

七月大歌舞伎(昼の部)「矢の根/加賀鳶/連獅子」@歌舞伎座

七月大歌舞伎(夜の部)「駄右衛門花御所異聞」@歌舞伎座

七月大歌舞伎(昼の部)「夏祭浪花鑑」@松竹座

七月大歌舞伎(夜の部)「盟三五大切」@松竹座

歌舞伎鑑賞教室「歌舞伎のみかた/一條大蔵譚」@国立劇場小劇場

曳山まつり子ども歌舞伎東京公演「長刀組太刀渡り/伊勢音頭恋寝刃/本朝廿十四孝」@国立劇場小劇場

 

【ダンス・バレエ】
石神井バレエアカデミー「トリプル・ビル」@文京シビック

 

【演劇】

「子午線の祀り」@世田谷パブリックシアター

オーパーツ「天国への階段」@池袋サンシャイン劇場

 

【その他】

歌舞伎座ギャラリー

玉三郎x土屋恵一郎対談「演じるということ」@明治大学駿台キャンパスアカデミーホール

 

【試写】

「関ヶ原」

「米軍がもっとも恐れた男~その名はカメジロー」

「夜明けの祈り」

今月の最優秀作品賞は「子午線の祀り」に。
朗読劇というより、もはや普通の演劇でして、平家物語を文語で朗読する難解さから現代人を救う手立てとしての体の表現がとても素晴らしかったです。「敦」の「名人伝」を彷彿とさせました。
俳優では村田雄治がよかったです。

今月のMVPは石神井バレエアカデミーの「トリプル・ビル」から、「パ・ド・カトル」
吉田都、酒井はな、西田佑子、沖香菜子の4人でパ・ド・カトルですよ。夢のようでした。
この公演では、男性陣も高岸直樹、秋元康臣、浅田良和、池本祥真、細野 生、土橋冬夢という布陣で、特に元Kバレエの3人は久々にパフォーマンスを見られてうれしかったです。

最優秀男優賞には、尾上松也を。
一寸徳兵衛が髭を抜いているところ、惚れ惚れしました。

番外ですが、坂東玉三郎丈の「演じるということ」という講演・対談は充実していて、
質問コーナーでは学生たちの純粋な質問に真摯に答える姿が素晴らしかったです。
本当に勉強になりました。

あと、
今月は、私の大好きな片岡仁左衛門丈の「盟三五大切」がかかったので、大阪まで行ってまいりました。
もちろん素晴らしかったですが、以前観たときほどの衝撃はありませんでした。
以前より、わかりやすく演出を変えたような気がします。その分説明的になってしまったのではないかと。
だからこそ、
無言で暗闇の中押し入り、五人斬りを行う場面が飛びぬけて美しかった。
歌舞伎は理屈じゃない。そう思った次第です。

とはいえ、充実した公演であったことはたしか。息をつめて観ていました。2回も!







Last updated  2017.08.16 08:45:02
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2017.07.01
今月は歌舞伎3、文楽2、演劇1、バレエ・ダンス3で舞台が9、映画が2でした。
平成中村座は、ずっとチケットがとれず、最後に夜だけおさえることができました。
「仇ゆめ」よかったです。

【歌舞伎】
名古屋平成中村座(夜の部)「義経千本桜(川連法眼館)/弁天娘女男白浪/仇ゆめ」@名古屋平成中村座
六月大歌舞伎「名月八幡祭/浮世風呂/弁慶上使」(昼の部)@歌舞伎座
六月大歌舞伎「鎌倉三代記/御所五郎蔵/一本刀土俵入」(夜の部)@歌舞伎座

【文楽】
6月文楽鑑賞教室「二人禿/解説 文楽へようこそ/仮名手本忠臣蔵(三段/四段)」(午前の部)
6月文楽鑑賞教室「二人禿/解説 文楽へようこそ/仮名手本忠臣蔵(三段/四段)」(午後の部)

【演劇】
六月花形新派公演「黒蜥蜴」@三越劇場

【バレエ・ダンス】
Noism1「Lievestod―愛の死」@彩の国さいたま芸術劇場大ホール
横浜バレエフェスティバル2017@神奈川県民ホール
Kバレエ「ジゼル」(荒井/山本/堀内)@東京文化会館

【映画】
「海辺のリア」@スバル座
「20センチュリーウーマン」@丸の内ピカデリー

最優秀作品賞
再演ですが、Kバレエの「ジゼル」にあげたいと思います。
なんといっても荒井祐子のジゼルが素晴らしく、
これが一夜限りというのがなんとも惜しい気がしました。
出てきたその瞬間から、
ジゼルはもう命が燃え尽きそうな運命を背負っている。
楽しそうに笑うその微笑みの中に、悲劇が見える。
なんてすごいんだ、この人! と思ったわけです。

山本雅也のアルブレヒトも
王子としての気品と傲慢がきちんと表現されていて、うっとり。
熊川/ヴィヴィアナのコンビのときは、
ジゼルが死んだ後、家臣を振り切って戻ってくるのですが、
山本アルブレヒトはうろたえて、気持ちはありながらもそのまま去る。
彼にとって、それが自然です。
Kバレエの、そうした柔軟性というか、心理描写の機微が光りました。

ラスト、朝日の中で消えて行くジゼルで初めて泣いた。
アルブレヒトの腕をぐっと握って離さず、この世に気持ちをおいて昇天するジゼルに、
前の晩逝ってしまった真央さん(海老蔵丈の奥様)の「愛してる」が重なって、
泣けて泣けて。

最優秀主演女優賞
そんな荒井祐子をさいおいて、私は中村雀右衛門にあげたい!
(女優じゃなくて女方だけど)
弁慶上使のおわさ、御所の五郎蔵の皐月、鎌倉三代記の時姫、と大車輪だった歌舞伎座、
本当に充実で、
弁慶上使や鎌倉三代記はわかりにくい演目の最右翼だけど、
彼女の仕草や科白がちゃんと浄瑠璃に乗っていたので、物語がそこから紡がれていった。
今回「なるほど」と心情が納得できた部分がたくさんありました。
とくに弁慶上使は、おわさがよかったからこそ吉右衛門の弁慶が引き立ったし、
物語の奥行きがきちんと伝わって素晴らしかったです。

最優秀主演男優賞
新派「黒蜥蜴」の喜多村緑郎に。
私の中ではまだ段治郎さんですが。
声の良さはいうまでもありませんが、
明治の錦絵から浮かび上がったようなお顔!
そして、宝塚の男役か?っていう背広の着こなし。
一枚の絵の中に、憂いをとどめられる役者であることを証明していました。
新派でのますますの活躍を期待します。

敢闘賞
文楽「仮名手本忠臣蔵」の「城明け渡しの段」で
無言でほとんどまわるこの段の雰囲気を壊さず、
最後の一言「はったと睨んで」をしっかり語った
豊竹咲寿大夫に。






Last updated  2017.07.06 12:00:50
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2017.05.29
今月は歌舞伎が4(回数は5)、文楽2、バレエ1、ライブ1、その他1で9(10回)でした。
映画は1回。
歌舞伎は珍しく(笑)5回のうち3階が1階席というぜいたくだったので、
気分的にはものすごく充実していて5回以上見ている気がする。

【歌舞伎】
團菊祭五月大歌舞伎(昼の部)「梶原石切/吉野山/魚屋宗五郎」@歌舞伎座
團菊祭五月大歌舞伎(夜の部)「壽曽我対面/伽羅先代萩/弥生の華浅草祭」@歌舞伎座
五月花形歌舞伎(昼の部)「戻駕色相肩/金幣猿島郡」@松竹座
五月花形歌舞伎(夜の部)「野崎村/怪談榎木乳房」@松竹座

【文楽】
5月文楽公演(昼の部)「寿柱立万歳/口上/菅原伝授手習鑑」@国立劇場小劇場
5月文楽公演(夜の部)「加賀見山旧錦絵」@国立劇場小劇場

【ダンス・バレエ】
Kバレエ「海賊」(矢内/杉野/益子)@オーチャードホール

【ミュージカル・ライブ】
「ソニンライブ―faithー」@Bar Rhodes

【その他】
「氷艶hyoen2017―破沙羅―」@国立第一代々木体育館

【映画】
「美女と野獣」(吹き替え版)@MOVIX柏の葉

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今月のMVPは、やはり「氷艶」でしょう!
世界初のエンターテインメントは、本当に完成度が高く、ワクワクし、
歌舞伎界、フィギュア界、プロジェクションマッピング、TAO、
ワイヤーアクション機材やスパイクシューズというすぐれもの、と
現在の日本がこれだけの宝を持っているからこそできたこと。
染ちゃんの妄想が形になった中でも、これは相当でっかい妄想でしたね~。
「歴史の証人」になってとってもうれしいです。

最優秀主演男優賞は、「怪談乳房榎」の中村勘九郎に。
早替わり、すごかったです。こなれてきました。自分のものになってきましたね。

最優秀主演女優賞は、「海賊」の矢内千夏に。
特別賞に同じく「海賊」の益子倭に。
「海賊」についてはレビューを別に書いています。

敢闘賞は「野崎村」でお染を演じた中村児太郎に。
「野崎村」はいわゆるスピンオフであって、母屋は「お染久松」。
お染のキャラがちゃんと立っていなければ、お光の物語は浮かび上がってきません。
児太郎は、野崎村にたどり着くまでのお染の人生をちゃんと背負って演じていました。






Last updated  2017.05.29 11:53:19
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2017.04.29
4月は歌舞伎6、演劇3、ミュージカル1、バレエ・ダンス2で舞台は計12でした。
映画は試写のみで3。

【歌舞伎】
四月大歌舞伎(昼の部)「醍醐の花見/伊勢音頭恋寝刃/熊谷陣屋」@歌舞伎座
四月大歌舞伎(夜の部)「傾城反魂香/桂川連理柵/奴道成寺」@歌舞伎座
こんぴら歌舞伎大芝居(第一部)「神霊矢口渡(頓兵衛住家の場)/忍夜恋曲者/お祭り」@金丸座
こんぴら歌舞伎大芝居(第二部)「葛の葉/口上/身替座禅」@金丸座
赤坂大歌舞伎「夢幻恋草紙~赤目転生」@赤坂ACTシアター
曳山祭り・山車上の子ども歌舞伎のうち「紅葉狩/花祭長浜城(フィガロの結婚より)」@長浜市

【演劇】
「エレクトラ」@世田谷パブリックシアター
「ハムレット」@東京芸術劇場プレイハウス
「フェードル」@シアターコクーン

【オペラ・ミュージカル】
「王家の紋章」(浦井/濱田/宮澤/平元)@帝国劇場

【バレエ・ダンス】
イゴール&モレノ「イディオット・シンクラシー」@伝承ホール(渋谷区文化総合センター大和田)
セルゲイ・ポルーニン「Take Me to Chrch」@東京芸術大学奏楽堂

【試写】
「アンジェイ・ワイダ~残像」
「ダンサー~世界でもっとも華麗な野獣」
シネマ歌舞伎「東海道中膝栗毛」

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今月は盛りだくさんで、MVPを決めるのは本当に難しいですね~。

MVP
曳山祭りの山車上子ども歌舞伎

古典の「紅葉狩」、
システィナ歌舞伎の「フィガロの結婚」をご当地ものに書き換えた「花祭長浜城」、
いずれも子どもたちのパフォーマンスとは思えない出来で、
ただの可愛さや素人であることを差し引いて、私たちに感動をもたらす芸域だった。
春休みからの稽古でここまでもってくる大人たちの努力、
プロ顔負けの浄瑠璃語りや鳴り物の素晴らしさ。いつまでも続いてほしい至芸です。
(ほかにも異なる山車で上演されたものがありますが、
 時間と場所の都合で私が拝見できたのはこの2つのみでした)

最優秀作品賞

「身替座禅」@こんぴら歌舞伎

仁左衛門の山蔭右京と彌十郎の玉ノ井、松緑の太郎冠者のバランスが最高によく、
金丸座という小屋の雰囲気や規模も手伝ってか、
仁左衛門丈の右京がこれまで観た中でもっとも楽しそうにはじけていたように思います。

最優秀主演男優賞
平岳大(イポリット@「フェードル」)

これまでに見たどんなイポリットより清々しく、そして説得力があった!
彼が誰かに語りかけることで、ありとあらゆる背景が浮かび上がってくる。
「フェードル」は大好きで、舞台にかかるたびに観ているが、こんなに物語全体が見えたことはない。
イポリットが置かれた状況こそが、物語の支点であると納得!
できすぎの父親を観て生きるイポリットの葛藤は、彼自身、自分と重なる部分もあったのだろう。
素晴らしい役づくりだった。

最優秀主演女優賞
片岡孝太郎(お舟@「頓兵衛住家の段」)

女優でなくて女方ですが、この枠で。
前半の目がハート娘のコメディエンヌから必死の形相の後半まで、
お舟という女性が自分の恋心にまっすぐ向き合うさまを
至芸で見せてくれました!

5/6(土)、KSB瀬戸内海放送でこんぴら歌舞伎の特集番組が放送予定ですが、
その中で歌舞伎ビギナーのガイド役として辻アナウンサーのお供をさせていただきました。
「頓兵衛~」は辻アナにとって初めての歌舞伎でしたが、それがこの孝太郎さんのお舟だったことは、
本当に幸せだったと思います。舞台全体もよく締まり、見事な舞台でした。

敢闘賞
イゴール&モレノ(「イディオット・シンクラシー」@伝承ホール)

「ダンスで世界を変える!」と銘打ってチャレンジングなダンスをひっさげ初来日の2人。
休みなく続く正確なジャンプは、最初少年の遊びのようでいて、次第に重低音が混ざり、
魂の響きへと連なっていく。
ジャンプのリズムは心臓の鼓動であり、鼓動の高鳴りは魂をシェアできる存在と共鳴し合う。
技術と体力、そして志、いずれも高い二人に。






Last updated  2017.04.30 10:57:02
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