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カテゴリ:Creed
コメント欄でヨーガという話が出たので、ヨーガについて知ってることを書きます。
ヨーガとは、仏教においては、解脱に至る道のことなんですね。その内容は、「感覚器官を統御し、心を静め、精神を統一する道」なんだそうです。 もともとはインドに伝わる修行の方法だったのですが、仏教もこれを取り入れました。先日述べた唯識思想を奉じる唯識瑜伽行派(ゆいしきゆがぎょうは)というのがそれです。 ヨーガの言語「yoga」は結合するという意味の動詞「yui」から派生した名刺です。これは、心を身体を結合するということです。もっというと精神的世界と物的世界とを統一するということなんですね。つまり、ありったけの息を吐く、そして息そのものに自分がなってしまうまで吐く、そのことによって、息と自分とを区別できなくなる境地に達することが出来るとインド人は考えたわけです(やさしい唯識・横山紘一・NHKライブラリー)。 唯識については勉強中ですが、これはすべての事象は「識」(阿頼耶識)から生じたものであるとする、唯識思想に通じるので、唯識派はヨーガを重視したのだと理解しています。 現代では、もっぱら健康法として注目を浴びていますが、本来はこうした修行者が解脱に至るための道として行われていたもので、日本には禅がその一つとして伝わっています。ヨーガは体をひねったり難しいポーズをとることばかりが有名ですが、「瑜伽師志論」という本によれば、4種類のヨーガがあるそうです。それは、信、欲、精進、方便の4つです。それらはまた細かくシュラッダーだとかフトガラだとか、シャマタ、ビバシャナだとかに別れているそうです(詳しくは知らない)。 こうした健康法として存在するヨーガにも注意を向けると、ひょっとしたらより健康にも役立つかもしれません。筋力トレーニングも作りたい体をイメージしながらやるのと、まったくイメージなしでやるのとでは効果に格段の差があるといわれていますので、ヨーガの歴史を踏まえたうえで瞑想しながらトレーニングすれば、より効用が出るというような与太はありうるかもしれません。あくまで与太ですが。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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