何となく足が向かったのだ。まだひとけのない吉田町の「Movie Star」に。扉を開けると今メールを入れたんだよとママ。携帯を見ると『蟹を食べにきませんか?』とあるではないか。たまたまいい蟹が手に入ったのだという。
カウンターに座りビールを飲みながら待つと、出て来たのは、いつもはパスタを頂く皿に山盛りの蟹。私は全部を剥ききってから食べるのが好きだ。俄然無口になる。黙々と蟹に取り組む。ひとり蟹道楽状態。Movie Starのお通しは通常お湯・氷代を入れて¥500だ。ママが¥1000貰っても大丈夫かなあと問い掛ける。蟹専門店で満腹になる量を食べたらいったいいくらになるのか。問題ないでしょうと頷くと、誰かボラれに来ないかと楽しそうだ。いやみなく惜しみなく与える術をこうしてまた一つ学ぶ。Movie Starのボリデイを堪能させて頂いた。
この記事を評価する