「豚珍麺」はJR川崎駅から仲見世通りを歩き砂子に出た辺りの路地の中にあるうどん屋。手打ちうどんと染め抜かれた暖簾に惹かれ扉に手をかけた。カウンター10席。厨房には長年連れ添っているであろうご夫婦が並んで入る。まずは瓶ビールをお願いしメニューを眺める。この店の名前にもなっている豚珍麺¥750がやはり気になる。上州うどん¥700、天盛りうどん¥1200などと肩を並べているものの自然に目が豚珍麺でとまってしまう。こうなったら頼むしかない。出て来たのはけんちん汁と味噌煮込みうどんを足して二で割ったようなもの。生姜をすりおろし、葱と黒ゴマを添えて下さる。うどんは意外にも細く丸い。冬は体があたたまるだろう。落ち着いて見ればカウンターの上には何故かバナナが三房。焼酎、ウイスキー、徳利が並ぶ。黒板には一品料理のメニューがあるので、居酒屋としても機能しているようだ。静かに流れる時間が心地いい。いい雨宿りになった。
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最終更新日
2007年10月22日 12時51分42秒
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