関内小ホールで行われた北欧の歌姫ヴィクトリア・トルストイとスウェーデンで人気を誇るピアニスト、ヤコブ・カールソントリオのコンサートに行ってきた。私は3列目の左手に陣取る。定刻にトリオがステージに登場。ロングスリーブのTシャツにジーンズのヤコブ・カールソン(p)。ワークシャツにやはりジーンズのラスムス・キルベリ(ds)。かろうじてマティアス・スベンソン(b)が赤いジャケットを羽織っている。ラフなスタイルに戸惑うのもつかの間、ヤコブ・カールソンが鍵盤に指を置いた瞬間ステージは花開いた。トリオの奏でる音の世界にぐいぐい引き込まれていく。大きな手からは想像もつかないほど繊細に紡ぎ出されるピアノの音。楽器を抱くように或いはともに踊るように弾かれるベースの鳴き声はなんともセクシーだ。ドラマーは時折虚空を見つめるようにしながら音を叩き出す。耳が馴染んで来た頃、ヴィクトリア・トルストイが現れた。スレンダーでモデルのようでありながら、骨太な印象。突き抜ける声に魅了された。20分の休憩中にはフロアで山崎12年の振る舞い酒。いい気分で第二部へ。ヘビメタもやっていたというトリオの絡
み合う旋律を楽しんだ後はクリスマスソング。尻上がりに艶を増すトルストイの声は夜空を翔け星を振り撒くように煌めいていた。アンコールにも応えてくれ見ごたえのあるステージだった。
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最終更新日
2007年12月25日 12時31分34秒
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