ナポレオン、クリュッグと言えば・・・
ここ最近、松澤屋は新顔のシャンパンが続々入荷中で先日は第一弾としてローズドジャンヌをご紹介しました。第二弾はナポレオン、クリュッグと言えば・・・のJacquesson ジャクソン をご紹介。ジャクソンは創設から200年もの長い歴史を持つシャンパンハウス。ナポレオン皇帝の結婚式の際のシャンパンとして採用されたりそのナポレオン皇帝からメダイユ・ドールを授かったりと昔から歴史の大舞台でも重用されてきました。今やシャンパーニュのトップを張るハウスのひとつである「クリュッグ」のジョゼフ氏がジャクソンで修業した後自身のハウスを創設した・・・など数々の逸話を持つジャクソン。そのジャクソンの2代目アドルフ・ジャクソン氏は発明家でもありました。発明品には今では普通にスパークリングボトルに使われているコルク栓を抑える金具=ミュズレや瓶口に被せるキャップシールなど・・・これってすごい功績ですよね~。そんなジャクソンから今回はノンヴィンテージのシャンパンが入荷。ノンヴィンテージ(*1)のシャンパンは、ハウスの顔とも言えるもの。複数のヴィンテージ(*2)のワインをブレンドしたり、その年の作柄によりブレンドする葡萄品種の比率を変えたりして、そのシャンパンハウスのカラーとも言える味わいを造り、毎年一定した味わいでリリースしています。でもジャクソンが造るノンヴィンテージは、他のハウスとはちょっと違います。ジャクソン スタイルとでも言いましょうか・・・。一定したスタイルを持つのではなく、ベースとなるワインの収穫年の個性が表現されるよう造られているのです。そうして出来たシャンパンは、造られた順にシリアルナンバーのように数字をワイン名につけ、ベースのワインの収穫年が何年のものなのかわかるようになっているのです。ということで、今回入荷したのは『 ジャクソン キュヴェ No.734 』このジャクソン キュヴェ No.734は、1898年産を使用したNo.1がリリースされてから734番目に造られたものということ。No.734は2006年(シャルドネ54%、ピノノワール20%、ピノムニエ26%)が主体。そこに2005年が22%、2004年が5%ブレンドされています。(*1)ヴィンテージ=原料葡萄の収穫年のこと(*2)ノンヴィンテージ=複数年ブレンドなどにより収穫年記載なしの意味 実際どんな味わいなのか入荷してすぐですがお客様からいただいた無花果(イチジク)のオレンジコンポートと潤子さんに用意していただいた、土呂のパン屋さん「Morgenr?te モルゲンレーテ」さんのパンと共に試飲してみましたよ無花果のオレンジコンポートとろ~っと良い感じMさん、ありがとうございましたモルゲンレーテさんのは、ふかふか、もっちもちで美味しいっ ◎ N.V.ジャクソン キュヴェ No.734 シャンパーニュ ブリュット 価格 5,500円(税込)[商品CD]40489161 泡 750ml[AOC]シャンパーニュ[パーカー評価]91点 Wine Advocate #192 (2010-12-23) Anticipated maturity: 2010-2018.『ジャクソンのワインは、そのきらびやかな歴史調のラベルのデザインとは また別のもので、実に品がいい。ノン・ヴィンテージ物にしても清楚な花の ような香りと、ソフトな口当たりをもち、果実味もデリシャスで、酒造りの腕 の確かさをみせている。』 柴田書店『シャンパン物語』[シニアワインアドバイザー中目のコメント]試飲年月:2011年9月 艶やかな金色。キメ細かい泡立ち。白や黄色の花の花束を思わせる芳香。 酸味しっかりの柑橘系果実の風味ではなく、鋼の線のようなミネラルが ボディをかたどっていて、とてもマスキュランなスタイル。リキュール感は 感じるものの、きりりっとドライな味わいで「花束と男性的」、「リキュール感 とドライな味わい」と、とても複雑な風味があり、そこがまた魅力的で美味。シャンパンはこれ以降も続々ご案内しま~す。皆様、乞うご期待グランヴァン 松澤屋中目 千明